邦画しか観ません。

日本映画の感想文。基本的に原作未読で在宅鑑賞。ネタバレしてます!

2016年10月

『何者』感想。

もう一度観たいとは思いません。
凹みました。原作未読。
個人的評価:★★★★★★★☆☆☆ 70点
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2016年10月15日公開/98分/日本/映倫:G
監督:三浦大輔
原作:朝井リョウ
出演:佐藤健、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之

公開初日に観てきました。予告を何度か見た程度で、原作への思い入れはないです。読んでません。とくに朝井リョウのファンでもありません。『愛の渦』の三浦大輔監督作なので観ました。観ましたが、爽快感はあんまりなかったです。エグいエンタメでした。鑑賞中は、胸のあたりをブスブスとナイフでぶっ刺されて「お前のことだよ」と言われているような感覚で、また、痛快とも言えず、しかし残るものはありました…。面白かったです、とハッキリ言いづらいような内容でした。若者と、そしてツイッタラーに向けて作られた映画だと思います。

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あらすじ

就職活動の情報交換のため集まった大学生の拓人(佐藤健)、光太郎(菅田将暉)、瑞月(有村架純)、理香(二階堂ふみ)、隆良(岡田将生)。海外ボランティアの経験や業界の人脈などさまざまな手段を用いて、就活に臨んでいた。自分が何者かを模索する彼らはそれぞれの思いや悩みをSNSで発信するが、いつしか互いに嫌悪感や苛立ちを覚えるようになる。そしてついに内定を決めた人物が出てくると、抑えられていた嫉妬や本音が噴きだし……。
(以上シネマトゥデイより)

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感想

人間の醜悪な部分を分かりやすく描いた作品としては良い映画だと思いました。一貫して気持ち悪かったです。本音としか思えない毒々しい胸の内をドバドバ吐きまくって、同時にそれがホントのことだったりするから心が抉られる、ものすごく居心地は悪いんだけど、あえて人が言わないような痛々しいことを曝け出してくれる映画はあってもいいと思います。妙にドラマっぽく盛り上げすぎず坦々と撮っているのが良かったし、演劇的な演出を多く取り入れていて、そこが話の内容とも合い上手くいっていた気がします。

上っ面では仲良くしてても皮を剥いだら皆腹ん中は真っ黒だよね~…って話。でも、それが"普通"だし"当り前"だし、だからこそより一層イヤな気持ちにもなりました。なので、オススメはしません。

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この映画での就活はそこまで重要なものでもないように感じました。物語を語るための手段として利用しているような印象が強かったです。人間の価値が問われ他者と比較され、自分は何者なのかを突き詰められていくという点で最適だったんだと思います。結局、描いているのは人間で、『桐島、部活やめるってよ』と同じく今回もテーマは「実存」だったんだと思います(たぶん)。

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就活よりもSNSの恐ろしさを強く感じるような映画でした。とくにツイッターです。ツイッター未使用者には伝わりづらいのかもしれませんが、使用者の、とくに若者にとっては身に覚えがありすぎて突き刺さりまくる映画だと思います。

ラストで明らかになるのは主人公が最低な人間だったということでした。本アカウントでは建前ばかりを気にしており、裏アカウントで本音をぶちまけていたのです…。裏アカウントの存在を自分では隠していたつもりが、実はすべて仲間に見られており、主人公への共感が大きかったためか、けっこうな恐怖映画として見れました。上から目線で他人を見下すことで自分を正当化していたのだと思います。オチの部分なんですが、主人公は就職浪人しており就活二年目だったのです。正直、ここは「ドンデン返し!」というほど衝撃的なものではありません。しかし、このことで主人公の行動に納得できた気がします。そのための意味づけのようなものだったのかもしれません。

「自己顕示欲出しまくってるやつってサムいよな」と夢に向かって努力している人間を客観視点で見下して論評やら分析しているお前が1番サムいから気付けよ!ってことなんですが…なんか叫びだしたい気分になりましたね(笑)。これには身に覚えがないこともないので。そしてこういう文章を、もしかしたら誰か知り合いに見られているかもしれないという恐怖感。

他人を否定しているだけでは自己肯定も出来なくなり、そうすると、企業から内定を貰っても、企業に就職しても、結局は自分を認めることなどできないのかもしれません。つまりツイッターにこもって自分を正当化しているだけじゃ「何者」にもなれない、と。

誰かに認められたい。しかし誰も認めてくれない。主人公の場合、ツイッターというこもった世界で何者かをを演じることで精神を保っていたんじゃないかと思います。ツイッターという舞台上で他人を分析・否定することで、【いいね】【RT】【フォロワー数】によって「人に認められたい」という承認欲求を満たしていたのです。「わかる!」と共感すればするほど自己嫌悪に陥りそうな映画でした…。

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冒頭のシーンで「面接の1分間は、ツイッターの140字のようなもの」と言っておき、ラストの面接シーンでは「1分間で自分を説明することはできない」と言う主人公。建前を捨てて本音を言い、自分を認めてくれる場所を見つけるために前に進むことを決心した瞬間なのだと思いました。主人公は成長したんですよね、たぶん…。

何者かになろうともがく人々を冷ややかな目で見ていた主人公が、自分が何者でもない存在であることを思い知り、結末では、「自分」という「何者」かになるという覚悟が芽生え、一歩足を踏み出していく。希望に溢れたキレイな終わり方だったと思います。(ものすごくベタではありますが)

目を逸らしたくなるような当り前なことに気づかせてくれるような映画でした。そのため、この映画を観て「最悪!」という意見があっても、全然納得できそうです。むしろ個人的には「しっかり最悪」に描いてくれたからこそ好きになれた感じです。原作は読んでないので細かい部分わかりませんが、元々の題材が良かったのかもしれません。『桐島、部活やめるってよ』に比べるとインパクトは弱い気もしますが、毒味成分がわかりやすい形で表れていたと思います。

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キャスティングは皆それぞれハマっていました。役柄のイメージそのままな感じがしました。現代の若者特有のディスコミュニケーションな空気感なんかは役者の演技によるところが大きかったんじゃないかなー。

ただ、有村架純だけは都合のいい存在に思えました。重要な存在なのですが、彼女だけは浮いて見えました。仲間に本音がバレて打ちひしがれ号泣している主人公を優しく肯定してあげる天使のような存在です。こんな女が現実にいるとは思えません。リアルだったら誰からも見向きもされずぼっちになってしまいそうな主人公ですが、有村架純に人格を認めてもらえたおかげで次の面接に挑んでいくのです。彼女がいなければ絶望的な話になってしまうので、しょうがないような気もしますけど、かなり引っかかってしまいました。そして、セリフの間の取り方はいちいちテレビドラマっぽいし、こんな不自然な喋り方するやついないだろ…と思ったり。

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一番好きなシーンは二階堂ふみが主人公とやりあうところ、ここは超サイコーでした。終盤のホラー(というかサイコスリラー?)演出から「主人公がクソな自分に気づく」までの一連の流れがものすごく好きでした。単純にビビるし笑えるし感動できて、ここのシーンがあるだけでも観て良かったと思えます。エグくて面白いセリフもいっぱいあったんですが、なんとなく気が滅入るので忘れたいです…。そしてクライマックスの舞台装置が「観察者のつもりが観察されていたのは自分だった」ということを画的に見せていて、ここも大好きです。震えました。就職活動というステージ上で芝居をする役者たち、という図が分かりやすかったし面白かったです。そして、なるほどなー、という感じ。ツイッターでのつぶやきは、観客の前で演技をしているようなものということなのでしょうか。

監督は演劇畑の方ですが、セリフで語るより画で語るほうが得意な人なんじゃないかなあと本作を観て思いました。主人公のセリフも中盤までは少なめで、極力表情で語らせている印象も受けました。

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『ボーイズ・オン・ザ・ラン』や『愛の渦』でもそうでしたが、三浦大輔監督は人間のネガティブな部分をストレートに描いていると思います。要は、カッコ悪かったり卑しかったり気持ち悪かったり醜かったり、そういう汚い部分。しかし誰もが持っていて、笑えるようで笑えない。それが自分のことだと気づいた時の絶望感。そういったものを今回も全力で描いていたと思います。そして結末の部分は前二作に比べると救いを与えているような印象がありました。全体的に"わかりやすさ"を前面に押し出していた気もします。もっとポップに楽しくしようと思えば出来そうなものを、娯楽大作にしてはちょっと物足りない気持ちになってしまうのは厭味のわりに爽快感が少ないからだと思います。恋愛はあっても具体的なラブシーンなどは描かれず、それから笑いの要素も少なかったような…。個人的には、もうちょっと笑いたかったですね。思い切ってブラックコメディにしてほしいような話でした。

長々と書きましたが自分の気持ちがあんまりハッキリしてないからか、こんな感想になりました。好きと嫌いが半々くらいです。

ツイッターのツイートもこのブログもリアルで知っている誰かに見られているのだと思うと、なんとなく気持ちが悪いし恐ろしくなってきます。アカウントを使い分けている人はさらに共感するところが多いのかもしれません。個人的には、ツイッターって好き勝手発言できるから面白いんじゃないの?とも思いますし、そこの部分にもうちょっとズバッと突っ込んでほしかった気もしました…。とりあえず監督の次作に期待したいです。

あー、でもやっぱりもやもやする!この映画!オススメしません(二回目)!




このCMは最悪。ドンデン返しって知ってたら驚かないし…。

『無垢の祈り』感想。(R18+)

凄い映画、衝撃的でした。原作既読。
個人的評価:★★★★★★★★★☆ 90点
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2016年10月08日公開/85分/日本/映倫:R18+
監督・脚本:亀井亨
原作:平山夢明
出演:福田美姫、BBゴロー、下村愛、サコイ、綾乃テン、奈良聡美

<あらすじ>
学校で陰湿ないじめを受ける10歳の少女フミ。家に帰っても、日常化した義父の虐待が日を追うごとに酷くなり安息の時間もない。母親は、夫の暴力から精神の逃げ場をつくるべく、新興宗教にいっそうのめり込んでいく。誰も助けてくれない……フミは永遠に続く絶望の中で生きている。そんなある日、自分の住む町の界隈で起こる連続殺人事件を知ったフミは、殺害現場を巡る小さな旅を始める。そしてフミは「ある人」に向けて、メッセージを残した…。

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とりあえず、ちゃんと劇場公開されたことを喜びたいです。なんでも、作品の過激さゆえに公開館が見つからず、お蔵入りになる危機まであったんだとか…(つい最近まで全然知らなかったのですが)。なので無事に映画館で観ることができて本当によかったです。元々原作も大好きでしたし。

で、感想なんですが、何ていえばいいのか…難しい(笑)。「面白い」とか、そういう映画ではなかったと思います。徹底的に絶望!まったく希望がない!とにかく恐ろしい!そして、フミちゃんかわいそう!ひたすら容赦のない演出で、どうしようもなく落ちこみました…。そんな感じです。

決してつまらなくはありません…。が、後味はそんなに良いものじゃない…。また、楽しい内容でもありません。かといって、観なきゃよかった!というものでもなく、うーん、強烈だったけど………なんなんだこれは。

所謂「厭な映画」だったと思います。

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学校でイジメられ家では虐待を受ける10歳の少女フミ。彼女は世界に絶望し、救いを求めた相手がこともあろうに連続殺人鬼だった…というお話。連絡方法は犯行現場にチョークで伝言を書き残すというもので、彼女にとっての最後の希望は殺人鬼が全員ぶち殺してくれることだったのです。

フミ「みんな、殺されちゃえばいいのに」

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本作の公開が危ぶまれた一番大きな理由は、おそらく過激な性描写のためだと思います。主人公のフミが義父から性的虐待を受けるシーン、また、冒頭でロリコンの変態に悪戯されるシーンを、ギリギリの部分まで隠すことなく(直接的ではないですが)描いていた印象です。ちなみに、主演の福田美姫ちゃんは撮影当時9才だったとか…。

しかし問題の性的虐待シーンを普通に撮ったのでは児童ポルノ法に引っかかってしまう(?)ということで、それを回避するための策としての表現方法が…これがスゴい。音のみを聞かせるだとか部分的に見せるだとかいろいろ方法はあると思うのですが、一応は「しっかりちゃんと見せてくれます」。性的虐待なので、要は義父に体を弄られたりしているわけです。この部分を法に抵触することなく、なおかつちゃんとそれとわかるように撮っています。

この発想が面白いと思いました。簡単に書いてしまうと、彼女の体を傀儡人形に投影しているのです。そして主人公のフミは、この奇怪な人形が義父に弄ばれる様を第三者的目線からじっと見つめている、と。つまり自分の姿を人形に投影して見ている妄想世界なのです。本能的な自己防衛手段としての妄想だったのだと思います、そうでもしないと心が壊れてしまうため…。児童ポルノ法を回避するための演出が、結果的には卑劣な虐待行為のおぞましさを際立たせるものとなっており、これはもう大成功だったと思います。とにかくもう人形がトラウマ級に不気味。気持ち悪すぎます。当然ながら女性器も付いていて、これを義父は弄ぶ…。このシーンの異常性は凄まじいものがありました。

児童ポルノとは、
「現実の若しくは疑似の(real or simulated)あからさまな性的な行為を行う児童のあらゆる表現(手段のいかんを問わない)又は主として性的な目的のための児童の身体の性的な部位のあらゆる表現」(Wikipediaより)


ギリギリな表現だった気がします。タブーに踏み込みまくっている感じがヒリヒリしました…。ここは超グロテスクだし、一番好きなシーンです。

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正直、観る前は、原作が鬼畜で陰惨な話ですし、カナザワ映画祭にて初上映だし…ということで、きっと「気の狂うような残酷スプラッター描写を皆でゲラゲラ笑う映画」なんだろうと思っていたんですが、まったく違いましたね…。グロ描写も一応いくつかありますが、そこまで過激にぶっ飛んでいるわけでもない…というか、わりとリアルなやつでした。殺人鬼は便所で死体を解体し、骨から肉を削いで便器に流す、そして残った骨はゴミに出す、というベテラン食肉業者みたいな仕事っぷり。結局、殺人の瞬間を見せるシーンはラストでのたった一度きりなんですよねー。

原作では大男だった殺人鬼ですが、映画では細身のフツーっぽい男性になっていました。それから姿も早々に見えてしまう。良い改変だったと思います。日常の生活範囲内に潜んでいる狂人という感じがビンビン伝わってきましたし、ちゃんと恐ろしかったです。演じる役者さんは寝る間も惜しんで【屠殺場の殺される音】を聞くことで役作りしていたんだとか…。

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それから、印象的だったのが音でした。耳に突き刺さるようなノイズ混じりの工業音のせいで物語の残酷度が増したような気がします。『イレイザーヘッド』のサントラなんかも思い出しました。音と、それに無機質で閉鎖的な工業地帯の風景で、少女の心の絶望を表現していたようにも感じました。ロケーションは最高です。というか完璧。呼吸が止まるような禍々しい緊迫感が終始画面に漂っているかのようで、カワサキという町の工業地帯がまるで日本の魔界でしたよ(笑)。終盤のピアノとバイオリンも素晴らしかったですし、無音もすごく効果的に使われていたように思います。セリフで語られない部分から、世界に絶望した少女の気持ちがガシガシ伝わってきた感じです。少女から最もかけ離れた存在、つまりは外部にいる誰かに救いを求め、それがたまたま連続殺人鬼だったのかな、とも思いました。

風呂場のシーンがなんとなく象徴的な絶望描写だとも思いました。「閉鎖的」で「無防備」、そして同じ浴槽内に暴力的な義父、という逃げ場のない恐怖。画で語るシーンは多かった気がします。

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個人的に一ヵ所だけ激しく不満…というか「こうだったらよかったのに!」と思うところは、義父の殺害描写ですねー。ちょっと弱い気がしました…。ここだけは原作のほうが強烈だったし、そのまま映像化してもらいたかったです。主人公にとっての元凶である義父なのに、アッサリと片づけすぎな感じがしました。瞬殺なのはいいですけど、派手な死に様が見たかったです…。

ひょっこり現れる殺人鬼もどうかと思いましたし、現場がわりと明るくていろいろよく見えすぎちゃうのもちょっとなあ…と、ラストシーンの食肉工場だけは、いろいろと残念でした。そこまでは本当にただただ圧倒されて、「文句なしの大傑作!」という感じだったんですが、義父が工場に到着し、「見いつけた!」の一言ですべてが冷めたような気がします。セリフはアドリブだったようですが…。少女の絶叫はいいとしても(個人的にはイヤですが)、その直前で熱が冷めたような感覚になってしまいました。原作のほうでは超残酷にエグい殺され方をしてるんですよねー。

「突然、南瓜を槍で突いたような音とともに義父の頭が裂け、熱い飛沫が雨のように降りかかった。見ると顎まで真っ二つに割れた義父の頭の向こうに巨大な影が立っている」「上顎を立ち割られ根っこまで丸見えになった舌が右に左に逃げまどい、嗚咽のような音が喉を震わせた、義父は胸元の空気を二三度、掻き毟り、やがて仰向けにどうっと倒れた。」
・・・という感じ。これはこのまま見たかった!!義父に対しては嫌悪と怒りでいっぱいなので、できる限り痛そうに殺してほしかった!!

殺される直前の「カッターナイフ」そして「狭い」という怖ろしすぎる部分も、そこまでは息ができないくらいの緊迫感だったのにいきなりここで安っぽく見えてしまった感じがしました。そして少女の絶叫へ…。

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原作者・平山夢明さんも出てました!!

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幼い少女が絶望的に虐げられて、さらに、救いもない話です。原作では、殺人鬼がラストで「鉈を捨てる」、つまり殺意がないことが分かるのですが、映画では救いがなさすぎました…。最後の絶叫が、あれが彼女にとっての『無垢の祈り』だったのだとしたら、あまりにも悲しすぎます。そして最後の最後まで絶叫し続ける【祈りの言葉】が、残酷すぎて、どん底まで突き落とされた気分でした。ラストで彼女が救われていれば、観ている観客も救われた気がします。後に引きずるような映画です…。救ってほしかった。

おしまい


↑予告です

独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)

原作の短編はこれに収録されてます。

『怒り』感想。(PG12)

「怒り」「信じる」「許す」という部分での感動はそれほどでもなかったんですが、キャラクターの描き方は面白かったと思います。そこは楽しめました。
犯人についてのネタバレあります、一応。
個人的評価:★★★★★★★☆☆☆
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2016年09月17日公開/141分/日本/映倫:PG12
監督:李相日
原作:吉田修一
出演:渡辺謙 森山未來 松山ケンイチ 綾野剛 広瀬すず 佐久本宝 ピエール瀧 三浦貴大 高畑充希 原日出子 池脇千鶴 宮崎あおい 妻夫木聡 水澤紳吾

<あらすじ>
八王子で起きた凄惨(せいさん)な殺人事件の現場には「怒」の血文字が残され、事件から1年が経過しても未解決のままだった。洋平(渡辺謙)と娘の愛子(宮崎あおい)が暮らす千葉の漁港で田代(松山ケンイチ)と名乗る青年が働き始め、やがて彼は愛子と恋仲になる。洋平は娘の幸せを願うも前歴不詳の田代の素性に不安を抱いていた折り、ニュースで報じられる八王子の殺人事件の続報に目が留まり……。
(以上シネマトゥデイより)

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公開から半月経って、映画『怒り』ようやく観てきました。
平日のレイトショーでしたが客席は(BL目当ての?)女性ばかりでほぼ満席という感じでした。豪華キャストですしネームバリューに惹かれて鑑賞した方も多いのかなと思います。自分の場合は吉田修一が原作ということで…観なければ!という感じですね。ですが原作の『怒り』未読です…。購入しましたが、間に合いませんでした。なので、映画本編のみの感想になります。

以前から劇場に行くたびに予告がバンバン流れていましたし、李相日監督と小説家・吉田修一の『悪人』タッグ、加えて豪華なキャスト陣ということで若干の期待はしつつ、ですが李監督の前作『許されざる者(日)』がそこまで楽しめなかったので、ゲイ描写が面白かったらいいな、という程度の気持ちで鑑賞しました。『悪人』のほうは、賛否両論で否定的意見多めなイメージありますが、個人的にはけっこう好きです。部分的には大嫌いなところもありますし、大絶賛ではないのですが、主人公への感情移入は当時ハンパなかったです…。なので、嫌いにはなれない作品ですね。

で、今回の『怒り』なんですが、出来としてはわりと同じような印象でした。好きなところもあるけど、嫌いなところもあって、オチ微妙…って感じです。テーマ自体は深いものだったと思います。しかし、それが伝わってきたかっていうと……。信じることの難しさ云々は分かります。それより肝心の【怒り】の部分が、とくに犯人の【怒り】が、いまいち理解できませんでした。だからって作品に対して「ふざけんな!」と怒るほどでもなく、なんていうか、全体的には、まあまあでした。所々ディティールの部分は面白かったんですが…。

(予告動画は一番下に貼ってあります)

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大雑把なあらすじは上にも書いてありますが、日本の異なる三カ所で同時進行するヒューマンミステリー映画(?)だそうです。ミステリーの要素は少なめで大筋は人間ドラマを描いていたと思います。八王子の閑静な住宅地で夫婦の惨殺死体が発見されるところから話は始まります。現場には、血で書かれた【怒】の文字が残されており、その後犯人は逃走。逮捕されることなく一年が経ったある日、整形して潜んでいるとされる犯人の似顔絵がテレビで公開されます。そして、千葉、東京、沖縄で、犯人だと疑わしい3人の男の存在が浮上し、彼らを取り巻く人々の心が揺さぶられていく…というものです。

容疑者は以下の通りです。
  • 千葉編:田代哲也(松山ケンイチ)
  • 東京編:大西直人(綾野剛)
  • 沖縄編:田中信吾(森山未來)
いずれも素性の知れない3人。犯人はいったい誰なのか?

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とりあえず、好きだったところから書いていきます。

妻夫木と綾野剛のゲイ描写はサイコーでした。東京編ですね。まあここは見てる間ずっと楽しかったです。ゲイでサラリーマンの妻夫木は、発展場で拾った素性不明の男・綾野剛をヒモにしてあげることになります。出会いは肉体関係からでした。この発展場(サウナ)を妻夫木がスタスタ歩いていくシーンなんかはテンション上がりましたよ、大好きですね! そのちょっと前には妻夫木がプールで男だらけのパーティーに参加しているんですが、そこでの派手さ加減から一転して発展場では急に描写が生々しくなるわけです…。そこらじゅうでムチムチの男たちが、まあ汗まみれで、激しく愛しあっており、ここのシーンは『シェイム』(SEX依存症映画)のマイケル・ファスベンダーとか意識してるんじゃないかなと思いました。非日常的な地獄のような感覚がたまらなかったです。奥で横になっている綾野剛を見つけて、激しくペッティングなどしつつ、周りでは同じように男たちが交わり合い…。綾野剛は綾野剛で、たいして抵抗もせず自然に受け入れてしまう。来るもの拒まずという感じもあり、自発性が欠如したような存在で、何もしない男という印象が強かったです。無気力とはまた違うんですが、ただいるだけ…って書くとそれもちょっと違う気がしますが、でも、ただいるだけのシーンが多かったと思います。極力演技しないようにしている印象も受けました。

ちなみに妻夫木がタチ(突っ込むほう)で、綾野剛がウケ(突っ込まれるほう)でした。綾野剛は終始女役に徹していて、ときおり胸の谷間を作ったりして、可愛らしかったですよね。『横道世之介』のときもゲイのウケっぽい役を演じていましたが、今回もあの時と同じようにベランダから東京の夜景を眺めていたりして、そこが若干リンクしたりで面白かったです。原作は同じく吉田修一ですし、当て書きしたのかな?と思うほどハマり役でした。妻夫木の周りにいる友人たちのほうがガチホモ感は強かったように思います。メインの二人もそれっぽくて好印象でした。ぼく自身はノン気です。

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ちゃんと男らしくディープキスしてましたよ!

…というようなことは本筋の殺人事件と(たぶん)深い関わりもないのですが、人間の描き方は素晴らしかったしちゃんとそこに存在しているような説得力もありました。まあ単純に見たかったもんを見せてもらえて喜んでるだけな気もしますが、面白かったですね。描き方がステレオタイプすぎるとの意見もあるようですが、むしろここはベタで良かったと個人的には思ってます。

そして、ここから二人の同棲性活が始まっていくのです。初めは距離のあった二人の関係は徐々に親密なものへと変わり、過去が分からない男のことを少しずつ信頼していくようになっていきます。しかしある日妻夫木はテレビで殺人事件の容疑者の似顔絵を見てしまい、綾野剛との共通点に気づいてしまう…。果たして、愛した男が殺人犯ではないと信じぬくことができるのか!?っていう話ですね。

千葉・東京・沖縄の3エピソードありますが、個人的にはこの東京編が一番好きでした。綾野剛カワイイ描写なんかも超イイですよ。コンビニ帰りに「袋が傾いちゃう…ヤダ…あれッ、うまくいかない…もう~」みたいなのとか爆笑。そこを優しくフォローしてあげる妻夫木くんも、いいなあって感じで。ヒゲも服装もそれっぽくて、部屋の鍵を預けるところなんかもすごく良かったし。徐々に信頼度が上がってる描写なんか巧かったと思います。それから母の死、バイ疑惑、警察からの電話、そして結末までの流れも自然でした。東京の二人はなんだか好意的に見たくなってしまいました。最後にめそめそ泣いちゃうのだけが不満ではありますが。

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そして、全編通しておそらく最も衝撃的なシーンだったと思うんですが、まあいろいろあって本作のヒロイン広瀬すずちゃんが、米兵にレイプされます…。沖縄編ですね。那覇へ遊びに来て慕っているお兄さん(森山未來)に飯奢ってもらって楽しく過ごし、あー楽しかったッ!とルンルン気分で帰路に着く広瀬すず。途中、一緒にいた友だちのタツヤくんとはぐれてしまい、探し回っていると薄暗い路地へと迷いこんでしまう。さまよい歩いて、ふっと角を曲がるとそこは米兵の盛り場。恐怖心から足早に逃げるのだったが…。あっけなく二人組の米兵に捕まり連れ去られてしまう。そして、公園まで連れて行かれたすずちゃんはパンツを引っぺがされてうつ伏せ状態でバックからズコズコ…。

何も知らずに観に行ったので、けっこうショッキングでした!
「沖縄って、無法地帯の地獄かよ!」と思いました。

レイプされる映画なんていっぱいありますが、まさか広瀬すずが…ねぇ……。まあでも、楽しんでしまいました。驚きが大きかった分、テンションも上がりましたし…。うん、まあ、最悪ではあるんですが。ここに至るまでの恐怖演出も好きだったんですよね。ちゃんとドキドキしたし、途中で展開が予見できるものの、心にグサッときました。こんなこと書くと良識ある誰かに怒られそうですが、正直めっちゃ興奮しましたよ。画的には、刺激的なものは必要最小限だけ見せていて、撮っている側も広瀬すずもすごく遠慮している感はありましたが、頑張ってたシーンだと思います。

が、このシーンの必要性はあまり感じなかったですよね。個人的にはこういうショッキングなシーンは映画にひとつくらいあったほうがいいかなと思うんですが。同行した少年の親父が反基地運動で汗水垂らしてんのを見せておいて、米兵(しかも黒人)に無垢な少女をレイプさせるって、ちょっとあからさますぎませんか…。なんか利用してる感じが見え見えで、さすがにどうかなあとも思いました。このシーンの説得力があったためにラストの叫びも悲痛で哀しくなるのですが、どうだろう…。レイプしてもいいけど国絡めんのが、ちょっとなあ…。狙いでやってたんでしょうけど。

ただ、娯楽大作がアッサリ排除しちゃいそうなこういう陰惨なシーンをわざわざ入れ込んできたのは良いことじゃないかなと思ってます。だって無くても話が成立しちゃいそうですし。誰かしらが憤慨しそうな描写ですが現に映画全体で一番の見せ場となっているわけですし、そういう意味では、あってよかったのじゃないかと…。どう見たって痛々しいシーンですよ。しかし、そうじゃなきゃ話にならないですよね。

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広瀬すずは登場人物の中で最も救いがなく、不幸なキャラクターだったと思います。母の勝手な都合で沖縄へ引っ越し、見ず知らずの米兵にレイプされてしまい真夜中の公園で処女喪失。好意を抱いていたお兄さんは東京で人を惨殺してきた頭のオカシイ逃亡犯。唯一の友だちは森山未來をぶち殺して、ラストで殺人犯に…。

彼女に共感はあまりなかったんですが、不憫でしたね。人を信じて裏切られる絶望は一応しっかり描かれていたと思います。彼女のトラウマを考えると胸が痛みますが、なんていうか、全体的に話にのめりこむことができなかった気もします。他人の不幸を一歩引いた目で眺めているような感覚でした。

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見始めてから気づいたんですが、この話って市橋達也容疑者の一連の逃亡記録が題材となっているんですよね(たぶん)。事件にそれほど詳しくもないですが、以前観た『I AM ICHIHASHI』と酷似した描写がバンバン出てきましたし大阪にて偽名で働いていたという証言もありました(水澤紳吾サイコー!)。ということで話は飲み込みやすかったです。犯人は誰なのか…?ってことを、鑑賞中自分なりに予想してみたりという部分も楽しむべきところなんだと思います。3人がわりかし平等に疑わしく見えるような演出で、終盤まで誰が犯人なのか分からないような作りになっていました。もしかしたら全員が無関係な人物なのじゃないかと思う瞬間もあったりして、脚本はよくできていたんじゃないかと思います。左利き、三連ホクロなどの犯人の身体的特徴で惑わせてるあたりは、うまくいっていたと思います。三カ所を短時間に行ったり来たりの見せ方なのですが、そこでの不自然さも感じませんでした。

この映画の重要な点は、突然現われた素性の知れない人間を信じきることができるのか?という部分です。他の方々も散々書かれていますが、「信じることの難しさ」を描いたものなんだと思います。

いきなり結末をバラしちゃいますが、結果はこんな感じ。
  • 千葉編:信じてたら、ハッピーエンド!
  • 東京編:信じられず、証拠隠滅!
  • 沖縄編:信じてたら、裏切られた!
まあ書き方がアレですけど、だいたいこのようになってたと思います。そんで全部最後はめそめそ泣いて終わりっていう…。種明かしの部分までは、個人的にはけっこう良作!と思っていたんですが、ラスト30分くらいですかね、もう感動のゴリ押しで…つらかったですね。そういう部分があってもいいですし、李相日監督の持ち味みたいなもんだから必要なんだとも思います。ですけど、今回はしつこすぎ。さすがにクドい。途中までテンポも良かったし面白く観れてたのに…。ラストもそのまま畳み込んでほしかったです。もう最終的に皆で泣きだしちゃって、予告の時点でけっこう大々的に見せつけてたのである程度構えて見ましたが、ちょっと涙の分量が多いな、と。坂本龍一先生の劇伴も、単調だし、押し付けがましくて終盤はイヤでしょうがなかったです…。むしろラストは予告のようにサスペンス色濃厚な見せ方のほうがよかったんじゃないでしょうか。そして、「泣かせ」の部分はピンポイントでガツンと来たほうがグッときた気がします。というか、そのほうが個人的に好みでした。あんなにも長々やらずにコンパクトにまとまりそうなもんですけどね。人が泣いてるの見ると、泣けないんですよね。むしろ、こらえてこらえて、それでも出ちゃう涙のほうが…。まあ、書いててナニソレって感じなんですが、要は泣きどころでアッサリ泣かないでほしいんです。もっと予想から外れた意表をついたところで号泣してほしい…って無理難題っぽいですね、うーん、できれば『悪人』の時のように一時でも涙を隠すような演出のほうが心に響いた気がします。「ここ泣くところですよ!」って感じの号泣シーンは大嫌いです…。

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宮崎あおいさん、ギャーギャー泣き喚きすぎ。

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妻夫木くんは、うえーんって感じ。

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ケン・ワタナベ、ほろりと泣く。

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このように、まあ、みんな嬉しかったり悲しかったり悔しかったりで号泣してんですけど、森山未來の泣きは良かったと思います。どうしても堪え切れずに涙がこぼれ落ちてしまうという感じで、泣き演技対決では森山未來の圧勝でした。そして、これ演技なんですけど、劇中でも「泣いたふり」というか、実際泣いているんですが、嘘泣き…なんですよね、たぶん。

殺人犯は、森山未來でした。

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個人的に事件の真相部分(殺害へと至る経緯)だけはちょっと好きというか、やや説明的ではありますが気持ちわかりました。犯人が夫婦を殺害したシーンです。犯人(森山未來)は日雇い派遣として働いており、事件当日は住宅街にある土木現場に向かっていたのです。しかし歩いても歩いても指定された場所が見つからない。おかしいと思い会社に確認してみると、今いる場所はまったく間違っており(前回の現場)電話越しに嘲笑されてしまう。その日は真夏の暑い日で、彼はどうしようもなく脱力し、近くの住宅の玄関前に腰を下ろすことに。しかし運悪く家主の主婦が帰宅してしまい、気まずく鉢合せてしまう。主婦が家の中に入っていってからも犯人は疲れ果ててその場を動かず、暑い日差しを受けて座り込む。そこへ気を利かせた主婦が、同情なのか何なのか、犯人に好意でお茶を持ってきて、これがきっかけで殺害に至ってしまう、というものでした。犯人の風貌は、松山ケンイチが一番近かったと思います。

苛々するような最悪な状況の中、見知らぬ他人に優しくされてしまう。これが癇に障ったのか、見下されたように感じたのか、定かではありません。会社の人間へと感じた犯人の「怒り」がまったく関係ない他人に向いてしまう、ここの感情はわからんでもなかったです。だからってそんなことで人を殺すのはとんでもなく身勝手な話ですが。どうしようもない鬱憤の溜まりようが、わりと短時間で伝わってきました。主婦にまったく非はないし、悪いのは完全に犯人です。素性の知れない人間への善意が殺人の引き金になってしまうという恐怖として描いていたのでしょうか。

結局、森山未來は、ただ頭がオカシイとしか思えない人物でした。

ikari5

米兵にヤラれてる女
知ってる女だった
気絶 ウケる

この言葉が壁に刻まれているのを見て、少年の殺意が目覚めます。そして、森山未來は少年にナイフ(裁ち鋏だったかも)で腹を刺され、殺されてしまう。森山未來が夫婦を殺害してしまったのと同じように、突発的な「怒り」は目の前の存在へと向けられる。果たして殺すべき相手は森山未來だったのか…。彼はゲスなクソ野郎で、殺されてもしょうがない人物だったのかもしれません。しかし少年が好意を寄せる広瀬すずを無惨に犯して悲しませた憎むべき相手は米兵だったのでは…?

それよりも信頼した相手に裏切られた憎しみのほうが勝っていたということでしょうか…。まず最初に米兵を殺してほしかったです。そんなことになったらリアリティも何もないんでしょうけど。いろいろ考えさせられました。

夫婦殺害描写は「カットせずにちゃんと見せろ!」と言いたいです。包丁で刺し殺す瞬間だけ見えないとかさ、ガッカリですよ(それを観に来てんのに)。森山未來の死にざまも、死んだかどうかよくわからずフェイドアウトしていっちゃうしスッキリしない感はありました。ここはザクザクっと刺しまくってもよかったですよ。このへんはただの好みの問題です。

ikari2

そもそもこの話、映画化するの難しかったんじゃないかなと思いました。事件発生から解決までの間が長すぎて、刑事がピエール瀧なんですけど、コイツがあんまり登場しないんです…。もっと頻繁に要所要所で忙しく事件の捜査でもしてれば緊張感も出て気張って見れたように思いますけど、まあ設定上ムリがあるのでそうはできないのでしょうが、とくに中盤、もう少し警察との接触があったほうがよかったんじゃないかと思いました。3つに分けたことで残虐な事件性への印象が薄まってしまったような気がします。それぞれ楽しめるシーンはあったのですが、重要な殺人事件とのバランスがちょっと悪かったように思いました。「本当に重要なのはそこじゃないんだよ!」ってのは分かりますけど、ラストは、いきなり説明的になってしまい、一応の事件の結末がテレビ中継で【容疑者死亡!】って…。

信じること、裏切られること、そして、怒り。どれもキレイにまとまっていましたし、これといって破綻もなかったです。なので脚本への文句はないのですが、激しく共感することはありませんでした。映画の登場人物の喜怒哀楽をただ呆然と眺めて、ここは悲しい、つらい、など想像して「わかる」ことは多々ありましたけど。

他の方の感想など見ると号泣してる人も大勢いるようですし、自分に合わなかっただけかなとも思います。まず、個人的には見ず知らずの人間を易々と信頼できちゃうそういう部分が理解できなかったりもします。他人なんかなかなか信頼できませんし、ましてや素性の知れない人間を信じるなんて…まあ殺人犯だったら、それは驚くでしょうけど…いまいち伝わってきませんでした。

そうはいっても画は美しいし、(途中までは)編集も巧い。さすが李相日と思う瞬間もあったりして、自分の中でも賛否両論な感じで、好きか嫌いかといったら断然好きではあるんですが、うーん、ハッキリしなくてふらふらした感想になってしまいました、すいません。原作ファンの方曰く、本物の『怒り』は原作にあるようです。おそらく、実際そうなのだと思います。とりあえず読んでみたいです。観て損するような映画だとは思いませんでした。


予告では後半サスペンスっぽく強調されていました。

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