酷評です。こんなものを観ている自分がなんかもう嫌になりました。
オチなんですけど、オチの部分が本当に最悪でした。つまらなすぎます。
個人的評価:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
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2015年5月23日公開/110分/日本/映倫:G
監督:堤幸彦
出演:松田翔太 前田敦子 木村文乃 三浦貴大 手塚理美 片岡鶴太郎

ただの愚痴になりそうです。
ファンの人は読まないでください。ネタもバレてます。
読んでも文句とかやめてください。怖いです。

とにかくこの映画、どんでん返しの映画です。
見どころはラストの5分間だけです。
どんでん返した後は親切な解説もあるので、途中寝てても大丈夫です。
ストーリー(しょうもない恋愛模様)は見終った瞬間にどうでもよくなる感じです。
これを観て、楽しかった!と、なれる気持ちが全然わかりません。
なので、けっこう悪口ばっかり書きます。
生涯ワーストってくらいに嫌いな映画になりそうです。
退屈な映画とか、つまらない映画とか、いっぱいあるんですけど、嫌いな映画ってのはあんまりないんで逆にすごいかもしれないです。
でもけっこうあるんですけどそれも。

とりあえず冒頭で、オチあるよ!どんでん返すよ!ってことをガッツリわからせてくれるんですね、この映画。 もうその時点でだいぶ不快です。そもそも惹句が『最後の5分、全てが覆る。あなたは必ず、2回観る。』でした(これは観終ってから知りました)。

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冒頭にこんなのが出ます。

2度と観たくないです、本当に。
結局最後にわかりやすいネタバレ検証があるので観返す必要もなかったです。
正直、べつにどんでん返しでもいいんですけど…。
でも、どんでん返しがあるってことをバラしちゃダメじゃないですか?ってことはこの映画に限らず思いますね。
だって、そうなったら、もう驚かないですよ。
どんでん返ることを予期していてどんでん返っても…。驚きよりも納得に近くなる気がします。「そうか、なるほど、へー」というふうになりますよ、ぼくの場合は(場合にもよりますが)。
そこの部分がよくできてると思えれば成功な気もしますが、そうじゃなければ、やっぱりガッカリするだけです。この映画には、ムカついただけでした。製作側の悪意すら感じました。こういうのを本当に楽しませようと思って撮っているなら絶望的な気持ちになってきます。

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最初30分はこのデブが主人公(リアルなブス)

『シックス・センス』と比較してる人がいるかいないか知らないですけど、全然違うと思います。『シックス・センス』はあのどんでん返しが最高ですけど、たとえそれが無くても面白いですよ(死人がいっぱい出るから)。『ファイト・クラブ』も『スティング』も『サイコ』だってどんでん返しのラストが最高なんですけど、それ以外の部分もずっと面白いです(全部暴力の映画だし)。
『イニシエーション・ラブ(映画版)』は違います。オチだけの映画です。オチ以外はどうしようもないシーンの連続です(決して主演二人が嫌いとかじゃないですけどこういう映画に出続けてると嫌いになりますし今のところ前野朋哉くんのほうが好きです)。
オチがあるというただ一点のためにどうだっていい恋愛のごたごただって気力を保って観れるんですが、そのためだけに組み立てたような話なんて観ていても面白くないし巧妙なギミック?伏線?も、すごい!とはなりません。本編に+aとしての予期せぬ結末があるというよりはオチありきで話を練ってる感じが見え見えです。というか、あれでムカつかない人がいて絶賛してたりするのが本当に不思議になります。

原作を書いた人はすごいんだと思います。考えたもん勝ちみたいな話なんで、とくに言いたいこともないです(読んでないし)。でも映画の製作者たちには気持ち悪さしか感じません。オチ以外の部分がつまらなすぎます。主演二人のファン(または原作ファン)だったらあんなダラダラした話でも観れるのかもしれませんけど、そうじゃなければ地獄ですよ。人は死なないし、木村文乃は脱がないし、退屈すぎますマジで。
じゃあ観るのやめろって話なんですけど、オチが気になって観たくなる…ってところが作り手側の戦略で、そこもまた厭味な感じです。最後まで観てしまった時点でなんだかよくわからない敗北感がすごいです。

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ラストのネタばらしでようやく年号

どうでもいいけど(もう全文どうでもいいけど)観てる間本当に何度も思ったのは「○月○日」って何回も出るんだけど、今はいったい何年なんだよ!ってことですね。その部分でけっこういらいらしました。
A面(デブパート)では80年代の死ぬほどダサい流行りものがしつこいくらいに登場します。B面(松田パート)ではそのあたりの小道具は(都合よく)排除されています…なので日付が出る度に、今って何年?というイライラした感情がずっとつきまといました。
観ている途中オチの部分を具体的に予想したりもしなかったんですけど、これ見よがしにしつこく日付が何度も何度も出てくるもんだから、時系列変えてんだろうなーぐらいはなんとなく思いました。あの部分をもっとうまく見せてればこんなことにならなかったような気もします。そこは、まあ観てれば察しがつくところなんですけど。重要なのはそこじゃないんですよねたぶん。

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問題のランニングの悪意ある編集

上の画像は、デブが「ぼく痩せる!」と言って走り始めるシーンです。
ここで走るデブに映像が重なり、細い足と細い体の松田翔太に変わります。
靴も汚れ、時間が経過して痩せたのだな…と思うところです。
パッと見、二人はどう見ても別人です。顔も体形もまったく違います。
どう考えても別人にしか見えません。
それでもこのシーンがあることによって、同一人物だと思わされます。
よくある古典的な映像のトリックです。
ぶっちゃけ、ここが騙しなんですね。
ラストで、実は二人は別人でした!となるんですけど、じゃあこのシーンなんだったんだよって思いました。要するに、これはただの罠です。
初見でも穿った見方をすれば予想できた人もいるんじゃないかと思います。
自分は疑いもせずに流してました。
素直に受け入れて騙されました(本当にいやになる)。
そして、どんでん返しってそんなことなのかと、ラストで唖然としました。
映画の嘘であるその前提の部分を否定してからの…どんでん返し!なので余計に腹も立ってきます。観客の思い込みを逆手に取って(?)みたいなつもりだったんですかね。そういう部分を疑って観せるための冒頭の宣言だったんでしょうけど…。
途中から楽しむ気もなくなってました。早く終わんないかなってことばっかり考えてました。もうこの映画、途中のストーリーとか本当にどうでもいいです。演技がどうとかキャラクターの心情がとか演出とか音とかカットとか、本当にどうでもいいです。
身もふたもないことを書くと、これはいったい誰目線の話なんだよ!と思ってしまいました(でぶから松田なんだけど)。故意に誤解が生まれるような悪意ある繋ぎ方をしている誰か(神?)に対しての憤りがすごいです。気味悪くもなってきます。
エンドロールのどうでもいい80年代図鑑も本当に興味がないし、80年代とか知らないです。もういいかげん飽きました。誰が悪いって、やっぱり監督の堤幸彦がすごすぎるんだと思います。
噂には聞いてましたが、本当にすごい監督です。ほとんど作品も観たことありませんでした。思い知りました。この映画が堤幸彦への通過儀礼なのならば、もうこの一本でうんざりです。
日本映画を観るのが最近ちょっとつらくなってきました。

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オチ。


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