想像してたよりもファンタジー色強めの世界観でした!
面白がろうと努力したんですが…。原作未読。
個人的評価:★★★★☆☆☆☆☆☆
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2015年5月9日公開/120分/日本/映倫:G
監督:佐藤祐市
出演:真木よう子 西島秀俊 神木隆之介 吉田羊 桜田ひより 浅野和之

<あらすじ>
携帯小説家の櫻井いちこ(真木よう子)は、飲み会で同席して以降興味を惹かれる年下の早乙女(古川雄輝)と偶然再会。声を掛けるか否か、彼女の脳内ではいろいろな役割を持つメンバーが会議を繰り広げ、議長の吉田(西島秀俊)が取りまとめた結果、早乙女を食事に誘うという結論に。その後交際に至るも、双方の誤解や彼の元恋人の登場などで疲れ果てたいちこは、編集者の越智(成河)からもアプローチされ……。
(以上シネマトゥデイより)

2
この表情が嫌になりました…。

『インサイド・ヘッド』で大感動した後に観た感想です。
ということで、<脳内で会議する>という画期的(?)発明の鮮度はほぼゼロ。
感動する場面もあったんですけど、全体的にちょっとノレませんでした…。
脳内でのやりとりはある意味”密室劇”であり、ところどころ舞台っぽくもありました。監督は賛否両論ある『キサラギ』の人なので、こういうのが好きなんでしょうね、きっと。

落としたボタンを追いかける主人公・いちこ(真木よう子)が階段を駆け下りてくるシーンから映画は始まります。
ここは小走りなので胸がすっごい揺れています。ゆっさゆっさという感じで、これ見よがしに…(ラストシーンでも、また揺れます)。
本来喜ぶべきサービスショットだと思うんですが…ちょっと気持ちが引きました(自分がものすごくワガママに思えてきます)。
さすがにおっぱいでかすぎます!!
でも、いきなりだったのでなんとなく意表をつかれた感じがして、面白かったです。漫画的ですがけっこう自然だし、インパクトのある登場だと思いました。

4
この円卓で、会議は基本的に多数決制。

そして、そこからタイトルを挟み、いきなり脳内へ。
唐突に会議が始まります。5人で議題<恋愛>をガンガン進めていきます。
このあたりは勢いがあったし、変にこのインサイド・ヘッド状態な状況を説明したりもしないので、そこは良かったと思います。
5人ともたぶん演技は上手な役者なので、そこだけで楽しんでいる人がいても全然不思議じゃないです。

6
神木くん史上、最もハイテンションなキャラだったんじゃないでしょうか。

ただ、自分は前情報ほぼゼロでの鑑賞だったので、それぞれの役割が、正直ちょっとわかりにくかったです…。
脳内の5人は、【理性】【ポジティブ】【ネガティブ】【衝動】【記憶】の5つの役割に分けられています。

【理性】:西島秀俊
【ポジティブ】:神木隆之介
【ネガティブ】:吉田羊
【衝動】:桜田ひより
【記憶】:浅野和之

なんとなーくはわかるんですよ。でも、明確に誰が何とはわからない自分にイライラしました(きっとぼくがばかなだけです)。
これが『インサイド・ヘッド』であったなら一目瞭然です(比べるのも酷ですが)。
最初のうち【衝動】である女の子の役割を【本能】なのかなと思ってました。
しかし黒い真木よう子の登場で、こっちが【本能】なのだと…なんとなく気づいたという感じです、役割がちょっと被ってるような気もしました。

そして5人を平手バーン(!)の一撃でブッ倒しちゃう大ボス的な存在である【本能】の登場が、ちょっと早すぎます(開始15分での登場)。
議論に収拾がつかず限界MAXな状態になると出てきちゃうみたいです。
もうちょっと引っ張ってほしかった。「限界早ッ…!」となりました。
場の状況を把握している最中だったので、驚いたっていうより、焦って早く出してしまった…みたいなネガティブイメージの方が強かったです。見た目もキモいし、歩き方もキモいし(関係ないけど)。出るにしても、せめてもうすこし盛り上げてから出てほしかったです(音とかじゃなくて演出で)。

7
上階からヒールをぷるぷる震わせながら下りてくる黒い人。

いろいろとよくわからないことの多い映画でした。
わからない部分はきっと原作で補完するのでしょうけど…。
いつものように原作未読なので、話がちょっと呑み込めなかったです。
まず、この脳内会議してる人(天使?)たちは、なんか変なデカい城にいるんですけど…ここはどこなんですか?脳の中?
…という疑問で序盤は頭が埋まりました。
観る前は『ミクロの決死圏』みたいな脳髄の肉壁に囲まれて会議してるのかと思ってたんで、ワクワクしたんですけどね…。
たぶん脳内ってタイトルからして、ここは脳の中なんでしょう。
けど、天空の城って…いくらなんでもファンタジーすぎます!
それでも全然いいんですけど…。
いいんですけど、なんでもアリというんじゃなくて少しくらいは納得できるような説得力が欲しかったです。
実写にするとやっぱりどうしてもこれは不自然でしょうがなかったです。
そういうものなのだ!と思い込もうにも、ちょっと入り込めなかったです…。
脳の中じゃないのなら、もうなんか最悪ですけど…どこなんですかね。
そこに対して言及する描写はとくに無かったと思います。とくに触れられずという感じで。まあたいしたことでもないんですけど、一度ひっかかると最後までスッキリしないんですよねー。
見た感じけっこう金のかかってそうなCGでした。

8

9
城の土台はクリスタルっぽいナニカ…(飛行石?)。脳内に空ですよ!

そして会議室にモニターがついてて、いちこの現在の視点だったり、過去の記憶映像が見えるんですけど、ここにもちょっと納得いかなかったです(文句ばっかりですいません)。
記憶映像の視点なんですけど、いちこの目から見た映像ではないものがあるんですよね。記憶映像にいちこが映っちゃってるんです。
じゃあこの映像は誰目線でどこから映してるんだよ!という疑問が…。
もう全然わからなかったです。
そうすれば話の流れ上わかりやすくはなるんですけど、この【脳内会議】への説得力がどんどんなくなっていきました。そしてこの城はどこなんだと(しつこい)。
ちょっとマジで理解するのが苦しかったです。なんだか謎の多い映画でした。

11
頭上のモニターを見ながら会議は進みます。

主人公への感情移入はあんまりできなかったです。
「どうしよぉ~。頭の中が大騒ぎだァ」っていう最初のバカっぽいセリフからすでに苦手なタイプの主人公でした(漫画原作だからしょうがない気もするけど)。
真木よう子は昔からけっこう好きなんですけどね(『ベロニカは死ぬことにした』とか何十回も観ましたし)。けど、今回は…瞼ガン開きの作られたビックリ顔が多すぎて。
挙動不審だとかファッションの絶妙なダサさとかはあんまり気になりませんでした。あの帽子は本当に素敵です。
脳内で会議してる最中にじーっと目を見開いてロボットみたくフリーズしてるんですが、あれはどうにもならなかったんですかね…。この瞬間が一番ムカつきましたよ。
「おそいひと」って感じの特殊な人物設定なんでしょうか(笑)。
無駄な動きが無さすぎて逆にキモかったです…。
これが漫画なら、なんのストレスもなく読み飛ばせるんだろうけど。
実際にこういう女がいたら見ててムカつきますよ、たぶん。

あと、脳内での意見が決定してからのことなんですけど、マイクに対して喋る声と、いちこが現実世界で喋る声に、微妙なタイムラグがあるのも嫌でした。
それがある場合とない場合があるのも鬱陶しかったです。
せめてどっちか一方に統一してほしかった。

12
「ッッッッッ!!!!!!????????」

主人公に唯一共感できたのは<いちこの黒歴史告白シーン>だけでした。

いちこ「なんでこんなふうになっちゃったんだろ…。自分がどうしたいのか、よくわからなくて……。なにかあるとすぐ悪い方向に考えちゃって、とんでもないことしでかしちゃったりして…結局自分を責めたり、ああ…自分がダメなんだなって思ってばっかりで…あたしはいつも、ホントのことが言えなくッッ!!?」
…からの口を塞ぐキスシーン。

そこまでの話の流れとか二又なんかは関係なくて、ここでの真木よう子の熱演だけでうるっときた感じです(泣いてはいないけど)。
BGMは最悪でした、冷めます。泣かせのシーンで静かなピアノ演奏が流れるとホントに涙が引きます。押しつけがましくて嫌になります。ひねくれてます。

10
キス直後にこの表情!眼がキマってます!(年上編集者もたぶん脳内会議中)

そしてクライマックスは、櫻井いちこの涙からの脳内崩壊です(所謂バルス)。
部屋全体がグラグラ揺れて、涙の雨(?)が降ってきます。
ここでの白熱した会議は画面の動きが激しいです。
カメラ360度ぐるぐる回しとけば、なんとなく映像的に派手だし、マイケル・ベイみたいでかっこいいし…という安易な感じもしましたけど、ここだけは、超かっこよかったです!!
そして途切れることなくセリフの掛け合いが続くので、なんとなく盛り上がってる感じもします。画的に面白かったです。
ただし「こんなことは今まで一度もありませんでした!!」みたいなセリフはできることならやめていただきたい。【記憶】が発言するたびにイラッとしました。なんなんですかね…。【記憶】だからですかね…。

13
人が濡れるのは邦画のお約束。

年下と年上、二人の男性の間で揺れ動くアラサー女の恋心として脳内の葛藤を描いているんですが、実際一番葛藤しているのは西島秀俊が演じる議長の【理性】ですよね。
【理性】の脳内はどうなってるんだってこともすこし気になりました。
5人の見た目が人間そのものだから、その辺の線引きがちょっと曖昧でしたー(みんな羽生えてるのかな)。脳内の5人は感情的にならずに、もっと理屈っぽく意見を押しつけ合っても良かったんじゃないかなー。

あ、あと、死を覚悟した人間は躊躇せずにさっさと死んでください!!!!
だらだらせずにスパッと死んでれば10億点でした!
そうすれば【ネガティブ】【衝動】【理性】の喪失となり、ハイになった真木よう子の狂い咲き映画になったのに…!
【ネガティブ】を部屋から閉め出したり【ポジティブ】を眠らせたり、やりたい放題だったなーこの映画、思い返せば。
こういうのご都合主義っていうんですかねー。
クソ映画ではなかったですよ、全然!

3
イライラしたー。さっさと死ねよ!と思いました。この状態で一分間。

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