SF!タイプリープ!母が死ぬ!ということで、ちょっと期待して観ました。
うーん…けっこうヒドい。監督は世紀のゴミ映画『ROOKIES』を撮った方。

個人的評価:★★★☆☆☆☆☆☆☆
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2016年03月19日公開/120分/日本/映倫:G
監督:平川雄一朗
出演:藤原竜也 有村架純 鈴木梨央 及川光博 杉本哲太 石田ゆり子

<あらすじ>
パッとしない漫画家でフリーターの藤沼悟(藤原竜也)は、事件や事故を看破するまで時間がループする現象・再上映(リバイバル)が起きるようになる。何度もリバイバルを経験する中、母が何者かに殺害され彼は突如18年前に戻る。小学生のころに起きた児童連続誘拐殺人事件と母の死の関連に気付いた悟は、過去と現在を行き来しながら事件の真相に迫っていく。
(以上シネマトゥデイより)

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原作漫画は評価も良いみたいですが、まったく読んだことないので映画の感想だけになります。なので、為になるような詳しい考察は一切書いてません!
(本作に対しては悪口多めです、すいません)

【リバイバル】と、主人公が勝手に名付けた(?)現象が起こり過去にタイムスリップしてしまう話です。まあ映画でよくあるタイムリープもので、正直ここには何の新鮮味もありません。問題は設定なんですが、これがわけがわからない!
主人公も現象が発生すると、「またあの現象がやって来た!」とか言っていて偶発的に起こるものらしいんですが、ものすごく都合が良いんですよね。

冒頭から子供がトラックに轢かれそうになります。主人公の藤原竜也がそれを助けて身代わり的に死にそうになるんですが…子供が死んだのかどうか曖昧だし、その助け方もすごく雑というか、咄嗟の判断にしてももうちょっとやり方なかったのかって感じで…スタートから印象は最悪。
ピザのバイクにいきなり突っ込まれた乗用車のほうがカワイソウでしたよ!
それにどうせ助けるんだったら、その前に誰か一人くらい派手に殺しといたほうが映画としてはわかりやすいし面白いと思いました。

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主人公はいつも泣き喚いてる藤原竜也。

ここはたぶん【リバイバル】という現象を手っ取り早く説明するためのシーンなのですが、たいした説明にもなってないし、何のインパクトもないし、音楽のわりにはまったくドラマチックじゃないし、ということで主人公のムダ死に感が強かったです。死を感じた主人公が走馬燈を見ながら「いいのかな、このまま死んじゃって…。まあ、いいか、おれひとりいなくなったって、べつに。」というような愚痴っぽいセリフを吐いてからのタイトルへの流れは強烈にダサい!
怒りとかはなかったんですが、とにかくカッコ悪い演出が目立ちました。

序盤から超悲しげな音楽が流れまくってるので、「悲しくませたくてしょうがない」ことは伝わってきますが、これは邪魔だし不快。
感情移入も何もないうちから「これは泣ける映画だから準備しとけ」とアピールされても、むしろ反撥しちゃいますよ。同時に、短い回想も多いし、メチャクチャ好みじゃない演出ばかりでした。

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ヒロインは苦手になりつつある有村架純。今回も鬱陶しかった!
まず最初に嫌いになったシーンは、夜の道路に立つシーン。単純にバカみたいだったし、クラクションを鳴らされて「おう、危ねえ」とか言ってる彼女の気配りの無さに一気に嫌悪感がこみあげて…ストーリー云々以前にキャラクターがなんとなく好きになれない感じでした。

彼女は藤原竜也が働くピザ屋の同僚なんですが、妙になれなれしいカノジョ面でよく分からない登場。主人公との空気差というか噛み合わなさがとくに狙ったものでもないようで、「なんだこの女」とそればっかり思ってしまいました。中二病っぽい発言も連発で、イタい女にしか見えませんでしたよ!
ラストのカメラ大好きオシャレ女子(?)っていう設定も厭だったし、途中いくつも嫌いになれる瞬間があり、まあ最後までダメでした。
…てことで好感度はゼロ。

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で、主人公は母親(石田ゆり子)を殺されるわけですが…。
まずこの二人が親子に見えません。
しかし第三者に「若く見えますね」と言わせることで強引に息子との年齢差をアピール。頑張ってたんですが、やや無理やりだし、巧い方法とは思えません。キャラの年齢関係が中盤までまったく謎でイライラしました。

見始めて最初の違和感は「主人公は何歳の設定なんだ」ってことですね。
演じているのは藤原竜也というガチのオッサンなので「アラフォーで漫画家志望でピザ屋のバイトかー、泣ける」なんてことを序盤で一瞬感じてしまい、そこの部分にだけは少なからず好感を持っていたのですが、途中でこいつが20代ということが判明。ここに気づくまでは有村架純もクズなフリーターのオヤジに恋する変なヤツという扱いで見ていたので、何かいろいろ裏切られた気分で(勝手に)ムカつきました。基本的な説明描写が抜けてる気もするし、キャストもどうなんだろう…。ハマり役!とはちっとも思えませんでしたが。

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そして、殺される母親。これはいろんな意味で最悪だった。
ここ最近観た邦画の中でもワースト級にツマラナイ死に方。
主人公が過去に戻って頑張るのは彼女を救うことが目的で、つまり動機となる【人死に】なので、ここは絶対に見せ場となるはずだし重要だとも思うんですが、ここは何が何だか分からないうちに気づいたら刺されてた!

パタッと倒れて、え…どうなったの?と思っていると、しばらくして主人公が帰宅後に包丁が背中に刺さっていることがわかります……。
こんなのだったら殺害描写省いて、いきなり死体バーン!と見せたほうが衝撃デカいし復讐心も湧いてきますよ。何のためのシーンだったのかちょっと意味がわかりませんでした。ここ撮るのならせめて包丁が突き刺さるところくらいは見せてほしいし、そうでなければ要らない。
どうしようもなく中途半端なシーンだと思います。

あと、これだけはハッキリ言えるんですけど、石田ゆり子は方言の使い方が超ヘタクソですよね。「~だべ?」連発とかマジでふざけてるようにしか見えないし、方言(北海道弁)がヘタクソな上に標準語はキレイなので余計におかしい。その違和感が邪魔臭いノイズになりました。

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その後、母を刺した犯人を追っているうちに、「俺が犯人にされてしまう!」というわけわからん錯乱状態に陥った藤原竜也は路地裏からわらわら湧いてくる警官たちに追い詰められて、ちょうどいいタイミングでタイムリープ!
「リバイバル!リバイバル!」やたらと言うんですが、その特殊性は映画を観てもいまいちわかりませんでした。全体にラノベっぽい印象も受けました。

とにかく、2006年の現在から18年前の過去に戻る主人公。舞台は北海道。
ここの戻った瞬間はちょっと良かったです、主人公目線の主観映像になるんですね。30秒間だけ『ハードコア・ヘンリー』みたいでテンション上がりましたよ!(ただそれだけ)

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「わかった! なんでここなのか。このリバイバルのスタート地点、それはあの連続誘拐殺人事件で雛月加代が殺される前に戻ったんだ。ひょっとしたら母さんが殺されたことと、雛月の事件は何か関係しているんじゃないのか」

それからは心情セリフを喋りつつ、根拠の薄い推理をバンバン的中させていく展開が続きます。失敗もするんですが、予定調和な失敗に見えてしまうから不思議です。過去と現在を行き来しつつ連続誘拐殺人犯を追う主人公。
一応サスペンスなんですけど、見終わってから感想を書いてしまうと…ホントに犯人に意外性がなくて残念な映画でした。そこが一番ダメだったとも思えます。最初に犯人だと思った人が、結局犯人でした。基本的にひねりのない一本道な脚本だったと思いますよ。

終盤のやりあいは本当に酷いし、「僕だけがいない街」という言葉通りの結末も酷い。主人公が死んでもみんな笑ってて、まったく共感できなかったですね…。でも、なんとなく原作は読んでみたくなりましたー。

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最後はやっぱり喚き散らす藤原竜也。

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