映画素人の感想文です。
深いことはまったく書いてません!

個人的評価:★★★★★★★☆☆☆
gojira
2016年07月29日公開/119分/日本/映倫:G
総監督・脚本・編集:庵野秀明
監督・特技監督:樋口真嗣
出演:長谷川博己 竹野内豊 石原さとみ 高良健吾 大杉漣 柄本明 余貴美子

<あらすじ>
東京湾アクアトンネルが崩落する事故が発生。首相官邸での緊急会議で内閣官房副長官・矢口蘭堂(長谷川博己)が、海中に潜む謎の生物が事故を起こした可能性を指摘する。その後、海上に巨大不明生物が出現。さらには鎌倉に上陸し、街を破壊しながら突進していく。政府の緊急対策本部は自衛隊に対し防衛出動命令を下し、“ゴジラ”と名付けられた巨大不明生物に立ち向かうが……。
(以上シネマトゥデイより)

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ようやく観てきました。ネタバレしてます。
最初に書いておくと、面白いと思うシーンはいっぱいあったんですが、後半は正直そこまでノレず…。
序盤はメチャクチャ凄かったしもう本当にサイコーすぎて絶叫したくなるくらい興奮したんですけど、後半の3分の1くらいが「うーん」という感じで…。
ヤシオリ作戦からが個人的にはダメでした。けど、全体的には好きなシーンもいっぱいあった…。

ネット上の評価は大絶賛という印象ですし、勝手に期待値を上げすぎてしまった気もします。エヴァもゴジラもそこそこ好きですが、ファンってほどでもなく…でも、何かものすごい盛り上がり方なので「観ないヤツはバカ」みたいな雰囲気に押され鑑賞!と、あんまり良い観方じゃない気がしますね…。

とりあえず、面白かったところから書いていきます。

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まず、ゴジラの造形は素晴らしいと思いました!!
とくに好みなのは、第二形態ですね。これはマジで大好き。でっかいカタワのトカゲっぽいんですけど、腕もエラもすごくイイ。目ん玉も白く濁っていて…とにかく気色悪すぎ。最高!

もうね、この第二形態(通称・蒲田くん)が完全にエグカワなわけですよ…。動きも本当にキモくって、しかも赤黒い体液を大量に撒き散らしながらウネウネ歩く。ブッシャアアア!!ビチャビチャ!!ぶるぶるぶる!!
このあたりの描写は楽しくって…楽しすぎて、恐怖もあるにはあるんですけど…ニヤニヤが止まりませんでした。

最初に姿を現すのがコイツなんですけど(第一形態はシッポのみの出演)、まず思ったのが「誰だよコイツ…」ってことで、これゴジラだったんですね。
途中まで「敵なの?」「ゴジラなの?」と考えつつ、でもグロテスクな風貌は超サイコーだ!…という感じでした。今回のゴジラは進化します。そんなの知らなかったので本当に良かった。登場シーンは完璧だと思いましたよ!

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そして、会議シーンが最高!!
会議室のシーンが多いんですよね。っていうか会議室だらけの会議室映画ですよ、これは!

海中に巨大不明生物が出現→日本初上陸→海に戻る→進化して再上陸→破壊行為→破壊行為→破壊行為→絶望…
と、おおまかにはこんな感じの流れ(?)なのですが、その間この未知の生物にどのように対処するかひっきりなしに会議しまくってるんですね。このやりとりがメチャクチャ面白い。
セリフ量は膨大で、さらに画面上には大量のテロップ。
ハッキリ言って初見じゃ読めないし、頭に入りません。
情報の洪水です。
怒涛のセリフ量の上、超ハイスピードな早口言葉も多々あり、すいません、正直に書くと、ついていけないシーンがいくつもあったので、こんな感想はちっとも説得力ないですね…。

けど、長ったらしい肩書きや名称の数々にそこまで意味があるとも思いませんでしたし、面白かったですよ。
リピーター続出なのもわかります。もう一回観たいですもん。

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(学界の異端児・塚本晋也監督は素敵オーラ全開!)

ゴジラをぶったおすため政治家・官僚・知識人が連日会議を繰り返すんですが、もうとにかくオッサンの顔!顔!顔!
顔面力って言うんですかね、圧倒されます。
キャスティングが最高だと思いました。
キャスト総勢328人とあって、メイン以外の方は出演量も多くないんですけど、っていうか1シーンのみの出演がほとんどだったと思いますけど、メンツが凄いんですよねー。濃すぎ!
出てくるだけで楽しいし、発見する喜びなんかもあると思いました。まあ、ほとんど確認できずにエンドクレジットで出演者を知った感じなんですが…。

個人的には、犬童一心、緒方明、原一男なんかは、出てる!ってだけで楽しかったですね。あと、出てきてほしい!と思ってたら出てきた光石研と諏訪太郎、これは同時に登場だったので面白かったです。で、一番衝撃的だったのは岡本喜八で、すげえ!と思ったんですが、Wikipediaにフツーに載ってました。
ほかにも顔は知ってるけど名前知らない…みたいな役者さんも大勢出ていて、顔見てるだけでもすごく楽しかったです。

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そして、画の説得力が半端ないんです…。
ゴジラが破壊行為を繰り返した結果、こんな感じ。
ゴジラ上陸の際などの描写はもろに【3.11】で、この瓦礫の山も既視感がすごいですよね。
つまり、ゴジラとは自然災害のメタファーなのは明らかであり、加えて放射能という人的災害を示唆した恐怖の象徴なのだ…ということらしいです。

中盤ではさらに絶望的な大破壊で壊滅状態になっていきます。
そこの絶望感は本当にスゴかった!!
ゴジラが放射性熱線ガンガン吐いて、背中からビーム!
シッポからもビーム!ビーム!ドゴーン!グワアアア!
火炎放射!!ボオオワアアアアアア!!!!!
近付く人間は皆殺し!まさに大量殺戮兵器!もう巨神兵!
大杉漣・柄本明・余貴美子の大御所軍団も一撃で殺害!!
あっという間に閣僚11名死亡(渡辺哲とか手塚とおるとか)。

「日本終わった……」という気分になりました。

この世の地獄…という感じで、もうどうしようもなく無力感でいっぱいになるんですが、しかし、日本は諦めない。
ちなみに、死体は一切見せません。
まあ、でも人が死にまくってんのは一目瞭然。

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その後、みんな死んだので臨時の新内閣が発足。
総理はラーメン大好き平泉成。
ゴジラ研究の第一人者・岡本喜八が残した暗号化資料を解読するため、オタクの高橋一生や市川実日子らが大活躍!
みんなで寝ないで頑張ったら暗号の解読に成功!
そこからゴジラを殺す極限環境微生物のデータを得られ、これを血液凝固剤と一緒にゴジラに飲ませて抹殺することに。
平泉成は土下座とか頑張った!
ということで米軍の協力を得て、いざ「ヤシオリ作戦」へ! 

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そしてゴジラを倒しにかかるんですが…正直このあたりは何もかもがうまくいきすぎてる感じがしちゃったんですよね…。
ひっかかりもなく物事がスイスイ進んでってしまう感じが、ちょっとノレなかったです。アッサリした感じが強くて…。
そこまでの過程で国家が全力を尽くしていることは充分伝わってきましたが、ヤシオリ作戦に関しては計画通りに事がうまく運びすぎちゃってると思いました。

「——この機を逃すな!無人在来線爆弾、全車投入!」

とかは面白かったんですけど、ここから二人の会話、それからラストまではすごく予定調和に思えました。
そこまでが本当に最高だっただけに、なんとなく白けた気分になってしまい、で、ラストのシッポですよ。
あれ何なんですかー。
「えっ…?」という感じでエンドロール。
次作(あるか知らないけど)に繋がるんですかね。ここが議論の対象になるのはわかりますけど、個人的にはなんだかなーという感じ。

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あと『進撃の巨人』で石原さとみが大嫌いになったんですが、今回も受け入れられず。役者の熱演の中で一人だけ浮きまくってた印象です。狙ってこうなんだろうけど、カヨコ・アン・パタースンだけは存在も演技も微妙でした…。
メチャクチャ庵野秀明っぽかったりもしたけど。

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と、まあここまでいろいろ書きましたが、わけわからんことが多かったです。というのは映画が悪いとかじゃなくて自分の理解力と知識量の無さが原因だと思います…。(間違いなく!)
過去のゴジラ映画+国防に関する知識があるともっと面白いんだろうなあと思ったりしました。
そんなの無くても楽しめる映画だし決して必須だとは思いませんが、何言ってんだか分からない状況に苛々してしまったり…そんな感じで、どうしてもちょっとウヤムヤ感が残ってしまいました。なので面白かったんですけど70点!

しかし、とりあえずもう一回映画館で観ておきたい!
…という感じで、好きか嫌いかもわからん状態ですね、今。

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庵野秀明スゴかった。