邦画しか観ません。

日本映画の感想文。基本的に原作未読で在宅鑑賞。ネタバレしてます!

コメディ

『後妻業の女』感想。(PG12)

「武内小夜子、63歳、好きなことは読書と夜空を見上げること…わたし、尽くすタイプやと思います」 サイテーなクソババア映画。
個人的評価:★★★☆☆☆☆☆☆☆
gosaigyo
2016年08月27日公開/128分/日本/映倫:PG12
監督:鶴橋康夫
出演:大竹しのぶ 豊川悦司 尾野真千子 笑福亭鶴瓶 津川雅彦 永瀬正敏

<あらすじ>
妻に先立たれた中瀬耕造(津川雅彦)は、婚活パーティーで年下の女性・小夜子(大竹しのぶ)と出会う。やがて病に倒れた耕造は他界し、後妻におさまった小夜子から公式証書遺言状を見せられた娘の中瀬朋美(尾野真千子)は、遺産は全て小夜子に渡り遺族には一切残らないと知らされる。父の死に疑念を抱く朋美は探偵の本多(永瀬正敏)を雇い、小夜子の身辺を調査するが……。
(以上シネマトゥデイより) 

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試写会で観てきました。内容はブラックコメディでした。原作未読。
会場はご高齢の方が多かったです。

後妻に入り財産を奪うという稼業が【後妻業】だそうです。

感想なんですが、あんまり楽しめなかったですね…。
おそらくターゲットはシニア層だったんだと思います。
まず、主役の女が全然好きになれなかった!
彼女に愛着をもてるかどうかがけっこう重要な点じゃないかなと思います。
色香でオトコを騙す女・大竹しのぶが金に目を眩ませて旦那を殺しまくっているという話ですよ。婚活パーティで死にそうな富豪ジジイを見つけては結婚して遺産を奪って殺す!ということを繰り返しているんです。冒頭に登場するのは5人目の被害者で、過去の殺人は回想で見せていました。
…もうハッキリ言って最悪ですよコイツ!!

共感なんかできなかったし、ムカつきました。
殺される側、遺族側に感情移入しっぱなし。なので前半は嫌悪感でいっぱいで、本当に厭で、この映画の不謹慎さはまったく笑えませんでした…。
なんか自分の親がこのババアに殺されているところばかり想像してしまったんですよねー。サイテー。こういう話自体はけっこう好みだったりするんですが、見せ方がいちいちダメでした。あと、音楽の使い方も好きではなかったですね。

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彼女と組んで悪事を働いているのが結婚相談所の男・豊川悦司なんですが、この人も極悪人。
登場人物は皆腹黒い狐と狸ばかりです。中でも豊川悦司が悪くてですね、会員に金になりそうな相手を紹介してマージンを貰ったり儲けを折半したり、偽物のブランド品を売りつけたり、とにかく金に汚い男。
大竹しのぶも同じくらいセコくてケチでしたが、どちらもわりとコミカルに撮られているんですよね。しかし個人的には面白さよりも腹立たしさのほうが強くて…二人とも大嫌いでした!

婚活パーティーを経て大竹しのぶは津川雅彦と出会います。
そしてまんまと内縁の妻となり、夫を殺すため持病の薬をすり替えたりしながら体調を悪化させていって、ついには入院させてしまう。
演出はやたらと楽し気なもので…大竹しのぶ死ね!って気持ちで観てました。こんなやつら惨殺してほしい。

それに彼女が可愛いと思えない。正直、クソババアにしか見えない。おばあちゃんにしてはキレイなんですが興奮できない。このへんは年齢によって多少見方も変わるような気がします。

そしてある日、彼女は津川雅彦を空気注射で抹殺。
見せ方はカーテン越しにシルエットのみでした。
とにかく、完全犯罪にアッサリ成功!

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この殺人をきっかけにして過去の悪事もバレていくことになります。
遺産は死ぬ前にキッチリ奪っていたのですが、津川雅彦の娘たちに死に方と財産分与に対して不信感を持たれてしまいます。そして私立探偵である永瀬正敏を雇った尾野真千子は身辺調査に乗り出すことに。永瀬正敏も途中で金に目が眩んじゃうダメな人。

原作ではどうなってんのか知らないですが、このあたりは犯行がずさんに見えてしまいました。考える時間はたっぷりあったのだから娘たちを騙す計画をもう少し練っても良かったのでは?と思えてしょうがなかったですね。そんな無計画っぷりが楽しいのかというと、全然そんなこともなく行動がバカっぽく見えてしまう。尾野真千子を煽るような言動なんかもどうかと思いました…。事を荒立てず穏便に済まそうという気はまったくなく、終始挑発的な態度なんですよねー。これはちょっとないなあ、と。

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空気注射の瞬間はこんな感じ。

冒頭の婚活パーティが浜辺でのスタートなんですが、もうジジババだらけの大運動会といった感じで…画面から加齢臭が匂い立つようでした。異様にはしゃぎまくってんですよね。それぞれが抱える孤独なんかも後半では語られていましたけど、冒頭の婚活パーティはただ「ヤりたい」だけのジジイたちにしか見えなかったし、見てて痛々しかったです。

メインの4人いる旦那の内、六平直政と森本レオはチョイ役な出演時間で、この人たちはちょっとどうやって死んだか覚えてないんですが(行方不明、腹上死などいろいろありました)、重要なのは伊武雅刀ですね。
彼の死から犯罪の証拠が次々と明るみになっていきます。

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大竹しのぶの元旦那は徳島で二人も事故死しており、その内の一人が伊武雅刀でした。おかしいと思って調査を続けていくと…彼が死亡した当日、豊川悦司が徳島に滞在していたことが判明。追及していった結果、豊川悦司が殺していたんですね!
まあネタバレなんですが…正直何の意外性もないし、そりゃそうだろとしか思えない。他に容疑者もいませんし。
小説のあらすじなぞってる感が強かったです。

で、ここでまた回想が入り伊武雅刀が殺される様子を見せてくれるんですが、もうここは最悪だし文句しかないです。頭部を打ちつけられて弱っているところを車ごと崖から突き落とすという殺害方法でした。しかし肝心の落下の瞬間は、それを見つめている豊川悦司をずっと映していました。ここはフツーに車が爆発炎上するのを見せてほしかった…。伊武雅刀に爆発してほしかった!

あと、視点がコロコロ変わるのも気になりましたね。
序盤は豊川悦司が主役っぽく説明的な心情セリフをぺらぺら語りまくり、途中尾野真千子目線になったと思ったら大竹しのぶの心情セリフを挟んできたりして、最後はよくわかりませんでした…。どういう終わりだったのか自分には理解できず。というか、ラストは最悪。

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最も気になったのは女優の脱ぎっぷりです。
レイティングを引き上げてまでどうしても見せたかったらしいエロ描写なんですが、いや個人的にはこういうの大好きなんで嬉しかったですけど…これ、必要?とは思いました。

タクシー内の生着替えオッパイはギャグでやってるとしても、その前の濡れ場はなんだったのか。豊川悦司がクソ野郎なのは伝わってきましたが、決して愛のあるセックスではないし……ちょっとわかんなかったです。
単にサービスカットなんですかね。
オッパイは積極的に出していて、体位は立ちバックで数秒間。女優さんは頑張っていたと思います(役者名不明)。

正直、映画全体でここが一番テンション上がりました。

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こんな感じで、不満たらたらな感想になってしまいましたー。
話自体の厭味もあるんですが演出がアレだし女優の好みもアレだし、そして結末がよくわかんなかったので。

金のために身勝手に人を騙したり殺したりしまくっている犯罪者の二人をラストシーンで何か叙情的に見せていたのがホントに最悪で、しかも最後がどうなったんだかよくわからない。
ちゃんとブチ殺すか逮捕するかしてくださいよ!
ラストはまた回想シーンで、何故か「良かった頃の想い出」。
それに合わせて変なキモい唄!
エンドクレジットの被せ方もダサい!
現在と過去を行ったり来たりのしつこい回想にも疲れました!
本当に苦痛としか思えなかったです。

タイトルから伊丹十三っぽいのを期待したんですが、ヘタに真似てるだけの劣化版でした。

一番強く共感できたのが尾野真千子で、彼女視点で全編見てみたいような話でした。あと、柄本明の動物病院のシーンはけっこう好きでした。ただ、銃弾を取り出すところはできれば見せてほしかったです。全体的に見たい部分がことごとくカットされている印象で、そもそも何故に大竹しのぶはこんな殺人を繰り返すようになったのか、そこも描かれてなかったと思います。残念。

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年配の方々に一番ウケてたシーンは「鶴瓶のケツ」

『HK 変態仮面』感想。(PG12)

主人公は下着泥棒の露出狂。だが正義であれば犯罪行為も許されるのだ! バカバカしくってくだらなすぎる小学生向けっぽいHネタ満載。原作未読。
個人的評価:★★★★★★★☆☆☆
hentaikamen
2013年04月06日公開/105分/日本/映倫:PG12
監督:福田雄一
出演:鈴木亮平 清水富美加 ムロツヨシ 安田顕 片瀬那奈 佐藤二朗

<あらすじ>
紅游高校に通い拳法部に所属している色丞狂介(鈴木亮平)は、同じクラスに転校してきた姫野愛子(清水富美加)に、一瞬にして心を奪われてしまう。ある日、姫野が銀行強盗事件に巻き込まれてしまい、人質となってしまう。彼女を助けるために覆面をかぶって強盗に挑もうとするも、何とかぶったものは女性用のパンティーだった。ところがその瞬間、これまでに感じたことのない感覚が体中をよぎり……。
(以上シネマトゥデイより)

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とりあえず、このビジュアルがマジでサイコーだ!!

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続編も無事公開されていたようなので、いまさら一作目の感想です。
これからは古い映画の感想も書いていきたいので、タイムリーじゃない作品が増えていく予定です(どうでもいいですね)。

ということで『HK 変態仮面』ですが、マジでサイコー。
大好きですよッ!!
しかし世代的に(?)原作はまったく読んだことがなかったです。超インパクトのあるコスチュームなので存在だけは知っていましたが、古本屋で何度か見かけて「なんかクサそうな漫画だな」と思ってた程度の思い入れ。
映画も公開当時はあまり興味が持てず、『TOKYO TRIBE』での鈴木亮平の怪演を見てからのDVDが初見でしたー。初めて観た福田雄一作品もこれです。なんとなく感覚的には『電人ザボーガー』に近いものを感じました。
想像以上に面白くおバカな仕上がりで感動しましたよ!

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まず、鈴木亮平がすごく良い!(これ主演作全部に言ってる気がしますけど…)
肉体も動きもがキレッキレで素敵な仕上がりになってました。
いまでこそ所謂肉体派俳優みたいになってますが、世間的にも鈴木亮平の裸体へのファースト・インパクトは本作ですよね、たぶん。
主演作のハズレが少ない俳優さんだと思います。
『TOKYO TRIBE』も『俺物語!!』もそうなんですが、どの作品もホントに全力。
体を完璧に仕上げてくるところなども含めて、なんか作品にちゃんと向き合ってる感じがして好感度高めです。役者が職業なのでそれが普通だとも思いますが、誠実そうでチャラい雰囲気があんまりないところが好きです。なんか厭味がないですよね。

脚本に小栗旬が参加してるんですが、主人公が小栗旬だったら……全然ダメ、というか個人的には好きになれなかった気がします(マジで余計な一言)。

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ヒロインは清水富美加さんという…全然知らない人でした!
転校してきた姫野愛子(清水富美加)に色丞狂介(鈴木亮平)は一目惚れ。
その後、彼女は所属する拳法部のマネージャーとなり、下校途中、銀行強盗の人質にされてしまう……というなんとも漫画みたいな展開。
文句を言いたいところですが、豪快なご都合主義も、過剰でコミカルな演技も「原作がギャグ漫画だから」ってことですべて許せてしまえた気がします。
それにそもそもの設定が荒唐無稽だし。変態だし。
で、そういう強烈なわかりやすさが面白かったりもするんですね。

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銀行強盗の人質となった愛子を助けるため、銀行の建物内に侵入した狂介。
覆面を被って変装し、強盗を倒そうとするのですが…間違えて女性用パンティを被ってしまう!
その瞬間、狂介の奥底に眠っていた変態の血が覚醒。
人間の潜在能力を極限まで引き出した超人「変態仮面」に変身するのでした。
ここの状況説明はギャグにもなっており面白かったです。
冒頭で語られるのは狂介の両親が変態だったということ。

母は、SMの女王様。
父は、そういうプレイが好きな人。


つまり、色丞狂介が変態なのは「血」が原因だったのです。

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ひょんなことから変身する能力を手に入れた狂介は銀行強盗を撃退。
それからは町のダニどもを退治することに精を出すことに。
変態仮面の善行はニュースとなり、やがてヒーロー的存在へとなっていきます。
そしてある日、狂介の高校に道場破りがやって来たことで、奴らと変態仮面との闘いが始まっていくのでしたー。

ここからは変態仮面が倒していく敵キャラを雑に紹介していきます!

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大金 玉男(おおがね たまお)。大ボス。登場する変態はすべて奴の手下。
最初に登場する敵。一度倒した後ラストに巨大ロボで再戦。本気でキモい。

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真面目仮面。第一の刺客。
学校の規則に違反する生徒に天誅(殴打)を与える奴。喋り方がウザい。

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さわやか仮面。第二の刺客。
さわやかに水を飲んでさわやかに水を浴びてさわやかなサーフボードで攻撃。

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男気仮面ホントの名前はモーホー仮面。第三の刺客。
ただのホモ。登場して胸にキスするだけ。倒される場面は省略される。

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ほそマッチョ仮面。第四の刺客。
ほそくないしマッチョでもないし仮面でもない。一撃でへたりこんで終わり。

刺客たちのシーンは狙いすぎていてさすがにちょっとなあ…とも感じたのですが、テンポがいいので退屈などはなかったです。
特殊メイクのクオリティは、「あえて」これなんだと思いますよ。

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最後に登場する刺客は安田顕でした。彼に関してはずっと面白かった。
教師として学校にやって来るのですが、実は偽変態仮面だったのです!
変態仮面の名前を語り変態行為(スカートめくりなど)を繰り返す安田顕。
そんなわけで変態仮面と戦うことに。

コミカルな変態仮面に対して、偽者は肉体の中年っぽさもあって18禁レベルなキワドい瞬間も何度かありました。描写はひたすらアホっぽいSMもの。
戦ううち次第に「変態とは何なのか」という一種哲学的な難問へと会話は進み、結果、偽者に変態の度合で上回られた変態仮面は「俺はノーマルなのかもしれない」と悩み、敗北してしまうのです。
そして変身できない体になってしまいます。
しかし挫折したことを最後にはエクスタシーへと昇華させ変態仮面はさらにパワーアップするのでした、と…何が何やらな感じも否めないのですが、ともかく「変態であればあるほど強いなどという法則はどこにも存在せん」という当り前のことに気づいた主人公は、再び安田顕と対峙することになるのです。

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もうこんなのダメでしょ。

基本的に変態仮面が敵をやっつける方法は、おいなりさん(金玉袋)を敵の顔面に押しつけたり擦りつけたりギュウギュウやって倒すというもの。
最初っから攻撃方法は凄まじいんですが、対安田顕戦では『少林サッカー』ばりに「ありえねー!!」な描写が続き、最終的には「スピニングファイヤー!」で、二人してクルクル回って空中戦!ということを書いていてもサッパリ意味がわからないと思いますが、実際そうなるのでしょうがない。とにかく最高。

これに勝利した変態仮面は大ボス・大金玉男との闘いへと突入していきます。
敵は巨大ロボットに乗って校舎をぶっ壊しているのですが、「好きな女子のパンツをかぶればやっつけられる」と、真面目な論理をかます主人公。そんな彼にパンティを脱いで差し上げるヒロイン…。ここは感動的なシーンです。
なんですが、うーん…惜しい感じがしました。正直、ここは微妙だ!
できればパンツ脱ぎシーンは何かもうひと工夫欲しかった。

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ヒロインが可愛いか否かという問題ですが、可愛く描けているとは思いました。けど、まったく好みではなかったです。ピュアっていうか、ウブっていうか、苦手までいかないけど、あんまり興味は出ませんでした。それにハッキリ言ってこの中盤の妄想シーンはもろにロリコン向けって感じで、まあギャグなんですけど…PG12以上に危険な雰囲気がありましたよ。なんかリアルな女のコすぎて…。
個人的にはここに一番変態っぽさを感じました。
美少女ですが、そこらへんにいそうな可愛い高校生だと思います。
彼女は妙に生々しすぎて、自分は気乗りせず。

そんな感じで、大好きなシーンも多いのですが、そうじゃない部分もあるよ!というフツーの感想文になりました。
でも、頭カラッポでこういう映画をだらだら見るのは本当に楽しいと思います!

あと、タイトルクレジットは『スパイダーマン』オマージュ全開なんですよね!
中盤もスパイディのようにビルの間を飛び回っていたりして、あとは白い糸さえ出せば完璧という感じでしたが、キツい下ネタは控えたような感もありました。
全編変態な内容なんですがだいたい小学生が考えたような変態っぽさ

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最後は主人公のチンコのデカさにヒロインがビックリして、幕。

『なま夏』感想。

ゆうばり映画祭でグランプリを受賞した吉田恵輔の監督デビュー作。同年『机のなかみ』と同じく、自慰・流血・女子高生な恋愛映画。濃厚。
個人的評価:★★★★★★★☆☆☆
namanatsu
2005年01月28日公開/57分/日本/映倫:---
監督・脚本・編集:吉田恵輔
出演:蒼井そら 三島ゆたか 成神涼 坂本あゆみ 三島佳代

<あらすじ>
中年サラリーマンの益雄は、通勤電車で一緒になる女子高生の杏子に恋をしており、盗撮した彼女の写真を自室の壁一面に貼っていた。妹にストーカー呼ばわりされ逆ギレした益雄は、盗聴器を仕込んだプレゼントと手紙を渡して杏子に告白するが、陰で悪口を言われていること知ってしまう。通勤電車でナイフを手に杏子に痴漢行為を働くものの、後ろから押されナイフが彼女の背に刺さってしまった。自殺を図るが未遂に終わった益雄は入院となり、すでに入院していた杏子と同室になった…。
(以上allcinemaより)

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『ヒメアノ~ル』が高評価を受けているようなので見直してみました。ストーカーじみた片想いに狂う青い三十代の恋物語。

純愛映画といえば日本では(御涙頂戴系)難病モノなんかが主流ですが、本作の主人公はチビ・デブ・ハゲの三重苦を抱える中年サラリーマン。当然彼女がいるわけもなく友人さえもいない。おそらく童貞。時期的に『電車男』との比較もあったようですが、こっちはホンモノ。ガチのブサメン。
この主人公・益雄を演じるのが吉田恵輔作品の常連俳優である三島ゆたか。そのサエないビジュアルからキャラ設定への説得力は抜群でしたよ!

たいていの映画では、クズな主人公も挫折や葛藤を経てなにかしら成長したりするもんですが、本作ではそれがなく、結局最後まで転がり落ちるだけ。
吉田恵輔がときおり見せる不快感を濃縮したような、救いのないような脚本でした。

namanatsu3

恋焦がれる相手は毎朝通勤電車で乗り合わせるだけの女子高生です。出会う場面は描かれず、序盤から圧倒的な生々しさで恋に狂っている主人公。

まずはオープニングから凄い!(キモい!)
タオルケットをかぶった益雄が顔を歪めて自慰に耽るというもの。
小汚い中年男のリアリティ、これがとにかく惨めで泣けてくる。
そして壁一面には意中の女子高生を隠し撮ったであろう写真がドッサリ。
まあ、傍から見れば変態なんですが…。
本人的には純粋に恋してるだけなんですよ!
画面に漂う素晴らしいボンクラ感。恋に狂ったキチガイはみんな写真を壁に貼り付けるけど、ふすまに貼るというのが日本的ですごく良い!
しかも実家暮らし。この閉塞感がなんとも言えません。

ヒロイン杏子役には前時代のスーパーAV女優・蒼井そら。
ちなみに本作はピンクでもポルノでもなく彼女はまったく脱ぎません。

namanatsu4

杏子は歯科助手のアルバイトをしています(職業のチョイスがエロすぎ)。
益雄は仕事が終わると、杏子の生活を監視する日々。
そんなある日、妹が彼氏を家に連れてきます。
その際に自室のキモいストーカー写真を見られてしまい、「好きだったらいいかげん告白しなさいよ!」と妹から説教を喰らってしまいます。
ムカついた益雄は杏子に告白することを決意するのでした。

翌日、彼女にプレゼントと恋文を渡すのですが、これがホントに最低。
クマのぬいぐるみに盗聴器を忍ばせるクズな主人公・益雄。
彼女にどうにか物を受け取らせ、その場を離れるとすぐさま盗聴。
すると、手紙を読んだ彼女が「きもちわるい」と言っており、渡したプレゼントは投げ捨てられてしまう…。そのことでトイレで号泣する益雄。ここのドキドキ感は楽しかったし、追い打ちのように壁のラクガキにバカにされる演出も面白すぎ。

namanatsu5

彼女にふられたことで5日も会社を無断欠勤するダメ人間・益雄。
そして歪んだ愛情はさらにクレイジーな方向へ。
「こんなに愛しているのに、ひどい!」(とは言ってないが、そんな感じ)
逆恨みから益雄は彼女への復讐に向かいます。

とんでもなく身勝手!でも、こういう奴は絶対に現実にもいるはず!

復讐の方法は、電車に乗って、ナイフで脅して、彼女を痴漢!
欲求がストレートすぎて…嘘のないところは好感度大だ!(しかしクズ!)
そして、まんまと生尻を触れたものの、彼女の背中を刺してしまいます。
刺されたショックで失禁する杏子。足元の溜まりに滴り落ちる血。

ここすごくエロいんですが…発想がどうしようもないし、なりゆきも最悪!
本当にこいつには死んでほしいと思いましたよ!!

namanatsu6

で、死のうとする主人公。
罪悪感から廃墟にて自殺を試みます。
しかし、首を吊った瞬間に「やっぱり死にたくない」という想いが爆発!
ジタバタ暴れた結果、運よくロープがほどけ地面に着地。

(死ねよ!ちゃんと死ね!)
ここ超面白かったけど!

namanatsu7

落っこちて転んだ拍子に細めの鉄パイプが首筋に刺さってしまいます。
ここで吉田恵輔が塚本晋也から受け継いだ【人体から鉄片】という秘儀を披露。
さらにこの鉄パイプの穴から血がドロドロ吹き出すという滑稽さ。
痛そうだし哀れだし面白味もあり、このシーンは地味だが最高だ!
ごく自然に「いででででで」と唸ってしまう三島ゆたかも巧い。

namanatsu8

首を怪我したことで入院することになった益雄。
なぜか知らないけど偶然にも杏子と同じ病室に!
しかもすぐ隣のベッドって…都合良すぎるぞ!

まあ、でもここからようやく二人の健全な交流が始まっていくのです。
お菓子やマンガなどを与え合うことで徐々に仲良くなっていく二人。
マンガのチョイスなんかはお互いの人柄が出てて良かったと思います。
(『ジャイアント台風』『餓狼伝』『ときめきトゥナイト』『恋愛カタログ』など)
顔を合わせることはありません。
カーテン越しに腕だけ出し合って会話するという奇妙な関係性。
主人公は顔を見られたら痴漢の犯人だとバレてしまう、しかし杏子と話がしたい。そういう微妙な感情がよく表れていたと思います。
顔見られたくない!っていう場面はもうすこし早い段階で入れてほしかったけど、このあたりは幸福感もあり、楽しかったですよ。
音楽もひたすら軽快でウキウキ感を煽るもの。

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しかし、杏子の元カレが病室にやって来たことで幸せな日々も終わってしまうのでした(元カレはフツーに浮気している軽薄な奴)。ここはちょっとエグめ。

夜中性欲を満たすため訪れた元カレがエロいことをしつこくせがみます。
しょうがなく口でヌいてあげる杏子。
それをカーテンの隙間から見てしまった益雄は絶望し号泣。
そして泣きながら服を脱ぎ、オナニー。(キモいが切ない!)
彼女の制服(?)に着替え、杏子の前に姿を現す益雄。
シーンが変わり、唐突に益雄の自殺シーン。
<おわり>

namanatsu11
わかりにくいですが、誰かが首吊ってるラストショット!(たぶん主人公)

とにかく結末がいきなりなんですよね!!
途中までじっくり丁寧に描いている感じもあり、面白かったですよ。
けどラストがちょっとわかんなかったです。
言わんとしていることは分かりますが、最後の急ぎ足感がどうしても気になりました。なので、もうちょっと長く見たかったという感じ。

基本的には不完全で愚かな人間がいてこそ映画は面白くなると思ってるタイプの人間なので、こういう主人公は全然アリでした。
とは言っても、こいつが生き延びてたら胸糞悪くなったような気もします。
そのため最後に自殺という選択は間違ってないと思いましたよ!

『さんかく』『純喫茶磯部』『机のなかみ』そして本作と、一方通行な片想い映画ばかり撮っている監督ですよね。恋は成就しないという価値観なんでしょうか。好きだなー。

namanatsu9
幼い頃に友人の姉を見て女子高生に憧れた主人公だったのでした。

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これも男が破滅していく話でしたー。最高に面白い。

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吉田恵輔だったら個人的にはこれが一番好きなんです!!

『ヒロイン失格』感想。

すごく嫌いな映画でしたー。
ただの好みを書いてます。原作未読。

個人的評価:★★☆☆☆☆☆☆☆☆
hiroinshikkaku
2015年9月19日公開/112分/日本/映倫:G
監督:英勉
出演:桐谷美玲 山崎賢人 坂口健太郎 我妻三輪子 福田彩乃 竹内力

<あらすじ>
幼なじみの寺坂利太(山崎賢人)のことが好きで、自分は彼にとってのヒロインだと信じて疑わない松崎はとり(桐谷美玲)。しかし、クラスの中でも最もイケていない女子・安達未帆が彼に告白して付き合うことになってしまう。激しいショックを受けて落ち込むものの、略奪愛もいとわない勢いで利太へ猛アタックをするはとり。そんな中、容姿端麗で成績優秀、さらにスポーツ万能という、学校で女子からの一番人気を誇る弘光廣祐(坂口健太郎)に興味を持たれ、思いも寄らなかった三角関係が始まってしまう。
(以上シネマトゥデイより)

hiroinshikkaku2
桐谷美玲の変顔映画でしたよ。

いきなりですが、感情表現がね…とにかく大味!
映画が面白いかどうか以前に、主人公が嫌いすぎました。
自信過剰なバカ女(という設定)なんですが、これが本当にウザい。
外面とか容姿などを帳消しにするレベルで鬱陶しい奴でした。
動いて喋ってそこにいるだけで苛々したしマジでぶん殴りたくなりましたよ。
ここ数年間で見た恋愛邦画の中でも個人的にはワースト級のクソ女でした。

ちゃんと最後まで観ましたけど…。
話し方の不愉快感が半端なかったです。

hiroinshikkaku10
「へろいんわぁ、あ・だ・じ・などにぃぃいいいい」

ラブコメなんですが、前半はコメディ色強めです。
この笑いの部分が、全部顔芸!または出オチなんですよね。
単にオーバーアクトと一発ネタでなんとなく雰囲気を盛り上げてるだけです。
状況説明をする実況アナが突然出てきたり、竹内力が突然壁を走ったり…。
柳沢慎吾登場のシーンとか気が狂ってるとしか思えない。
こんな安易っぽい思いつきギャグで笑えません!
桐谷美玲が顔を崩壊させているシーンがきっと見どころでもあるんです。
まさに『ヒロイン失格』なんですが、ずっとバカな顔芸してるんですよね。
ここが「カワイイ!」と思えれば超最高なんだと思いますけど…。
正直ムカつくだけだったし、ホントに嫌いになりました。
普通にしてればカワイイと思いますよ。
けど「ぬわあああああ」とか叫びながら走ってると蹴り飛ばしたくなります。

hiroinshikkaku3

主人公・松崎はとりが自分を物語のヒロインに見立てるってだけの話です。
周りの人間は、ヒーロー、脇役、通行人、エキストラと決めつけていきます。
どうしようもなく脳内お花畑で、自己中心的な話です。
それでもいいんですけど、そこに自覚が薄いから腹も立ちます。
これが何か面白さに繋がるのかっていうと、それもあんまり感じられず。
序盤はたびたびカメラ目線で話しかけてきたり、文字が空中に浮かんでいるようなコミカルな表現もありましたけど、ヒロイン設定の意味を感じたのは最初と最後の部分だけ。そこ以外は、ものすごくありきたりな恋愛映画。
新鮮味も何もありませんでした。
ベタベタな、よくある三角関係の話です。
ラストのオチのつけ方も最低でしたよ。
「みんなみんな世界でたったひとりのヒロインなんだから♪」
…とかいう少しも面白くないもの。

hiroinshikkaku12
ヤリマン役の高橋MJさん。この人脱がないかな。

そして登場人物はリア充オンリー。
非リアだった我妻三輪子も急にモテるという展開(なんで?)。

リタ役の山崎賢人もよく分かんなかったです。
セリフでも言っちゃってますけど、この人所謂「空っぽ」キャラなんですよ。
行動の動機がちょっとフワフワしてます。
なんとなくで、何も考えず動いてる印象が強かったです。
東出昌大とちょっと近いイメージでした。
「ぼくよくわかんないよ」的な態度だからハッキリしないんですよねー。
序盤で不良に睨みをきかせるシーンがあるのですが、覇気がないから…童貞が強がってるようにしか見えない。

hiroinshikkaku4

hiroinshikkaku6
『世界の中心で、愛をさけぶ』のオマージュなんだけど……なにこれ。

正直観る前から自分の好みではないことくらい分かってましたよ!
じゃあ観るな!って話なので一応観た理由も書いておきますね。
我妻三輪子と坂口健太郎だけはちょっと好きなんです。
なので、観ておこうかなと…。マジでそんだけです(という口実)。
期待値は限りなく低めで観ました(血が出たら10兆点くらいの感覚)。
全体的に本当につまらなかったです…そんなことよりムカつき度がかなり高めだったので、こんな感じの感想になってます。

誰かが泣くシーン:計5回

hiroinshikkaku8
血の出ない残酷描写もあるにはありました。これ『300』なんでしょうか。

坂口健太郎は今回も無難にイケメンでしたー。
なんかヘラヘラしてて、好きですね。
完全に顔も売れたので、そろそろ殺人鬼とかガチホモの役をやってほしい。

hiroinshikkaku5

『恋に至る病』の我妻三輪子がめちゃくちゃ可愛くて大好きだったんですけど、今回は学校で一番イケてない女子(六角精児似)という役でした。
見た感じ、ちゃんとブスなんですよね。
絶妙にモテなそうな雰囲気でした。
体型も、こんなに寸胴だったっけ…という感じ(役作り?)。
そこのギャップでの興奮は、とくになかったです。

とにかく、彼女は桐谷美玲をナイフで刺し殺してくれたので、きっちり期待に応えてくれた感がありました!
「ヒロイン気取りのゴミムシが!」とかいう捨て台詞も、とても良かったです。
結局は死ななかったし、(マジで最低な)主人公の妄想だったんだけど。

koiniitaruyamai
ちなみに『恋に至る病』は男女の性器が入れ替わる超素晴らしい話でしたよ。

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助演は染谷将太と佐津川愛美の黄金ペアでした!
オススメなのでリンク貼っておきますね。

『ジャッジ!』感想。

ペン回し描写が超かっこよかったです。そして北川景子は最高!
その他はすべてヒドい。原作なしのオリジナル脚本。

個人的評価:★★★☆☆☆☆☆☆☆
judge
2014年1月11日公開/105分/日本/映倫:G
監督:永井聡
出演:妻夫木聡 北川景子 リリー・フランキー 鈴木京香 豊川悦司

<あらすじ>
大手広告代理店に入社して間もない太田喜一郎(妻夫木聡)は、審査員として参加予定の世界一のテレビCMを決定する広告祭に向かう。夜ごと開催されるパーティーには同伴者がいなければならないことから、同じ職場の大田ひかり(北川景子)も妻として一緒に行くことに。さまざまな国から集結したクリエイターたちが自分の会社のCMをグランプリにしようと奔走する中、太田もひかりと共に奮闘する。
(以上シネマトゥデイより)

judge2

映画のメッセージ自体は、すっごく好きなんですよ。

良いものは良い!
悪いものは悪い!
面白いものは面白い!
つまらないものはつまらない!


これには共感しかないし、審査会はこうでなきゃ無意味だと思います。
メディア全体がこうなってくれればものすごく幸せですよねー。
ですが、その見せ方っていうか、伝え方が最悪でした。
クソみたいなCM、クソみたいなCM…何回も言わないでほしい。
わかりやすいんですけど、全体的にイライラすることの多い映画でしたー。

judge7
CMを見てクソか否か審査(ジャッジ!)する各国審査員たち。

ダメ社員の主人公がひょんなことから世界的な広告祭に参加することとなり、自社CMのグランプリ獲得を目指して奔走するってストーリーです。
入賞させれば会社の利益(230億)になるのですが、このCMというのが死ぬほどつまらない酷い出来なのです(CMを見てジジイが死にそうになったりする)。
失敗すれば主人公はクビ。
「本当に面白いものが評価されるべき!」と思いつつも、自分のクビがかかった審査でもあるため葛藤する主人公…。
ストレートなコメディだと思います。
舞台は海外(サンタモニカ)なので、おもしろ日本文化のギャグも盛りだくさん。
ちなみに主人公は電通の社員で、ライバルは博報堂(名前は変えてるけど)。

広告祭って、ちょっと興味のある舞台でもあるんで期待したんですけどね。
ビックリするような【業界あるある】なんかはとくにありませんでしたー。
展開が予定調和の連続なんですよ。だいぶキツかったです。

judge8
「CMでみんなを幸せにしたい…。全人類を幸せにしたい!」 イイハナシダナー

脚本はソフトバンクの「白戸家」、そしてトヨタの「ドラえもん」シリーズを手がけたCMディレクターの方です。なので、映画全体のノリもあんな感じ。
そこにノレれば楽しめるんでしょうけど、個人的には両方とも大嫌いなCMなので(あれに面白がってる人がいるのか謎ですが)、この映画も苦痛でしたよ!
作り手がCMディレクターの人間で、映画の題材が広告業界なので、やっぱり実生活の出来事も入れ込んできてるんでしょうか。
主人公の製作したCMが合コンの際に「あのCMきら~い(笑)」などと批判されてるんですけど、その言い訳みたいな描写も多くて、不快でした。
つまらないCMを製作してしまった愚痴を聞かされてるようで…。

良いか悪いかは別にして、本来のセンスのみで感覚的に突っ走れば(石井克人とか関口現みたいに)もうちょっと面白くなったような気もします。
わりと理詰めで考えたようなストーリー展開なんですよね。

judge11
マジで全員ぶち殺してほしかった。

何がつまらないって主人公に都合が良すぎるんですよ、なにもかも。
物語上の挫折や障害なんかも、伏線の登場も、オチのつけ方も、ほとんど全てがご都合主義に見えました。大きな破綻もないんだけど、面白味もない感じ。
驚きがないと観る意味もないぐらいに思っているタイプの人間なので、予想したことをなぞっていくような展開に辟易しました。
そして、とにかく見せ方がダサくてカッコ悪い!
終盤の懇切丁寧な審査会シーンも、もたもたしているだけにしか見えないし。
ものすごく鬱憤が溜まりましたよ。
これは、もしかしたら、監督がヘタクソなのかなあ…と思ったり。

それからキャストの無駄遣いも目立ちました。
新井浩文とか伊藤歩とか竹中直人とか加瀬亮とか木村祐一とか(他にも何人か)、いる意味あんの?と思いますよ。必要だったんですかねー。
なんとなく意味なく人材費かけてた印象です。

judge12
このデブが映画内の大ボス。最後は自爆して死亡パターン。

あと、真面目に議論している賢いシーンが一ヵ所くらいは欲しかったです。
各国から代表として参加してるんだから、もうすこし理知的な会話が必要だったと思います。
私利私欲の為の発言はあってもいいんですけど、CMについて真剣に討論している場面がないから、出席者全員バカに見えました。
討論してるんですけどね、「見りゃわかるよ…」ってことばかり言いやがるので、『イディオクラシー』の【ばかたち】と、そう大差ない印象でしたよ、こいつら。

judge10
この2人はお笑い要員。いかにも紋切り型のオカマ像で唖然。

<ライバルのCMを弁護する主人公の活躍シーン>
1.主人公(オタク)が超かっこよくペンをくるくる回す。
2.場が静まりかえる。
3.クソデブ「すげーな。あいつ」
  隣のババア「これをやる時は意見があるのよね?」
  議長「聞こうじゃないか」
4.オタク「これから大事なことを言う」
  オタク「(馬鹿みたいな発言)」
5.端役「どういう事だ? 意味が分からない」
  クソメガネ「おい! きちんと説明してくれないか」
6.オタク「沈黙は――――金(ゴールド)だ」
7.意味不明……なのに大盛り上がりの外人たち。
  「サムライ!」
  「ニンジャ!」
  「ゲイシャ!」

ここはマジでわけわからなかった。
意味ないんだと思うんだけど…。
ペン回しと「沈黙は金」発言はリリー・フランキーからの助言なのですが、これで何故に場が湧くのか…やっぱり理解不能です。
もちろん面白くはなかった。

judge3

judge4

笑いどころが、毎回つまらないんですよね。ホントに。
登場人物たちの【名前】がけっこう重要で…。

妻夫木聡:太田 喜一郎(おおた きいちろう)
豊川悦司:大滝 一郎(おおたき いちろう)
北川景子:大田 ひかり(おおた ひかり)

物語の進行に関わってくることだし、作り手側としては「これおもしろいでしょ?」ってことなんだと思うんだけど、すいません、マジでしょうもないっす。
そして、全編通しての【オタク】ゴリ推しシナリオがすごくキツかった…。

judge13

オタク文化カッコイイ!
オタク文化素晴らしい!
オタク文化超クール!
そういう押しつけもいいかげん飽きたし鬱陶しいです。
傍から見ればオタクはキモいし、カッコ悪いですよ。
それでいいじゃないですか、本人は楽しいんだから。
ネガティブなものを捻じ曲げて肯定するような行為には嫌悪感しかないです。
それでも電通がカッコイイといえばカッコイイことになったりしちゃうから恐ろしいですよねー。ぼくはわりとオタクです。

judge5
「あたし、すごい賭けに出ちゃったかな!?」「いいんじゃないの?」

最高だったのは北川景子だけでしたよ!
ファンでもないんですけど…。
彼女は勝気で暴力的でガンガン攻める男前なギャンブラーなんですね。
仕事はできるけど、ほとんど賭博キチガイ。
職場のトイレで競馬予想しているような女です。
行動原理がとてもハッキリしていて、見ていて気持ちが良かったです。
現地に主人公の妻のふりをして同行する理由も単純明快(目的はカジノ)。
途中までは審査会の仕事に興味を示すこともないんですが、やる気に燃えてからがけっこう爽快でした。
簡易的な隠密行動(?)などをこなしつつ、やんわり主人公をサポート。
最終的には主人公と結ばれるハッピーエンドなんですが、「どこで恋に落ちたんだよ」というこちらの疑問にもカメラ目線でバシッと答えてくれるようなカッコイイ女性です。ラストで構造もぶち壊してくれたし、ガチSっぽくて良かった。

好きなところって、それくらいしかなかったですね。
ほかはあんまり楽しめませんでしたー。残念。

judge14
バカ社長(でんでん)とバカ息子(ハマケン)。この2人は超ゲスくて好印象。

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